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「驚きました」。U-18代表候補は“代表デビュー戦”でゲーム主将のMF宇野禅斗が攻守で奮闘

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MF宇野禅斗(青森山田高)はU-18日本代表候補のゲーム主将として奮闘

[5.7 練習試合 U-18日本代表候補 4-3 関東大学選抜]
 
 初の年代別日本代表候補合宿参加で、この日が“代表デビュー戦”。MF宇野禅斗(青森山田高)の左腕には、U-18日本代表候補のキャプテンマークが巻かれていた。「今回初招集だったので、『キャプテン、禅』と言われて驚きました」と振り返る。

 それでも、青森山田高での日常同様にU-18日本代表候補合宿でも「行動や声を出していることをブレずにできていると思っています」と語る宇野は、2本目途中に交代するまで大役を勤め上げた。

 普段、青森山田では主将のMF松木玖生とともにリーダー格の一人として厳しい姿勢でチームを引っ張っている。U-18日本代表の大岩剛監督も、宇野が練習からの取り組み、プレーでも高いレベルを表現していることを認める。そして、この日はボランチとしてチームをオーガナイズすることを求める中、「キャプテンとして実践してくれた」と評価していた。

「ここ(代表チーム)を目指してサッカーをやってきた」宇野にとって待望の初実戦。自分が大学生相手にどこまでできるかの腕試しの場となった。「自分のプレーをどう意思表示して周りに合わせてもらうか、またどう相手の良いところを引き出して行こうかと思っていた」

 ただし、本人にとっては「きょうはあまり良くなかった」というパフォーマンス。圧倒的なボール奪取力やショートカウンターの起点となる動きを青森山田、日本高校選抜でも発揮してきた宇野だが、この日は強みであるセカンドボールを十分に回収できなかったことで押し込まれる時間が増え、ボールを動かす面でも不満が残った。

 運動量を増やして献身的に守備のサポートを続け、中央からスペースを突く形で攻め上がるなど攻守に渡って奮闘していたが、悔しい内容。そして、コンビを組んだボランチのMF鈴木奎吾(清水ユース)やCB、GKと「(どうすれば)自分たちの時間を作れるか、考えてやっていきたい」と改善することを誓っていた。

 地元・福島で“代表候補選手”としてのキャリアをスタート。この日は地元紙も取材に訪れていた。人間性の部分を重視する青森山田中高での5年間で「立ち振舞とか一番変われたと思います」と語るMFは、今回の代表候補合宿でJリーグクラブユースの選手たちからも貪欲に学んで行く考え。そして、青森山田でまた練習を重ね、参考にしているというカゼミロ(レアル・マドリー)に近づくこと、世界で戦える選手になることを目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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