beacon

波乱の序盤を経て最後までスコア動かず…3位バルセロナ、勝ち点2差の首位アトレティコと痛恨ドロー

このエントリーをはてなブックマークに追加

不発に終わったFWリオネル・メッシ

[5.8 ラ・リーガ第35節 バルセロナ 0-0 A・マドリー]

 ラ・リーガ第35節が8日に行われ、3位バルセロナはホームで首位アトレティコ・マドリーと0-0で引き分けた。この結果、優勝レースは暫定で勝ち点77のアトレティコが首位、勝ち点75のバルセロナが2位、勝ち点74のレアル・マドリーが3位、勝ち点70のセビージャが4位。9日にはレアルとセビージャが激突する。

 勝ち点2差で迎えた優勝争いの大一番。バルセロナのロナルド・クーマン監督は2試合のベンチ入り停止処分を受けており、前節バレンシア戦(○3-2)に続いて今節も不在となった。

 首位奪取を目指して臨んだバルセロナは、これまでと同様に3-5-2の布陣を継続。各ポジションに主力メンバーを並べ、2トップにはエースのFWリオネル・メッシと古巣対戦となるFWアントワーヌ・グリーズマンが入った。一方、ディエゴ・シメオネ監督率いるアトレティコも3-5-2でスタート。最前線には昨季までバルセロナに所属したFWルイス・スアレスが配置された。

 アトレティコはボールを保持するバルセロナに対し、自陣に入ってきたところで厳しくプレッシャーをかけて攻撃の自由を与えない。膠着状態が続く中、前半13分にMFトマ・ルマルが左のハムストリングを痛め、プレー続行不可能となってしまう。スタッフとともにピッチを退き、すぐにMFサウール・ニゲスが投入された。

 すると、今度はバルセロナにもアクシデントが発生する。前半27分にMFセルヒオ・ブスケツが相手との接触プレーで鼻から出血。一度は止血してピッチに戻ったが、同30分に自ら倒れ込んでしまい、同32分に代わってMFイライクス・モリバが送り出された。

 時間の経過とともにゲームに動きが出てくると、前半41分に右サイドでボールを持ったメッシが寄せてくる相手を次々と振り切り、PA内中央に進入。左足で強烈なシュートを放つも、GKヤン・オブラクに触られ、わずかにゴール右外へとそれる。前半は両チームとも譲らず、0-0で終了となった。

 ハーフタイム明け早々の後半2分には、メッシの盟友であるスアレスにもチャンス。PA手前右で相手のクリアボールを拾い、右足でパンチのあるシュートをお見舞いするが、惜しくも枠の右に外れた。

 バルセロナは前半からうまくパスがつながらないシーンが目立ち、さらに後半はアトレティコがボールを持った際も奪いどころを定められず、守備の時間が増える。

 その中で後半20分にメッシが右サイドから仕掛け、PA手前右で倒されてFKを獲得。同21分、自らキッカーを務めたメッシが左足でゴール左へ鋭いシュートを放つ。しかし、好反応を見せたGKオブラクに弾き出された。

 さらに後半25分、リスタートの流れから左サイドのDFジョルディ・アルバが右足でクロスを供給。PA内中央のDFロナルド・アラウホが頭でゴール右に押し込むが、オフサイドで得点は認められない。

 後半30分にはFWウスマン・デンベレを投入し、攻撃のギアを上げる。だが、同45分のメッシの直接FKがわずかにゴール左上へ外れるなど、最後まで得点は生まれず、首位攻防戦はスコアレスドローに終わった。

●ラ・リーガ2020-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP