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「絶対に結果を残す」を遂行。U-18日本代表候補FW福田師王が大学生から2戦連発!

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U-18日本代表候補FW福田師王(神村学園高)は2試合連続ゴールを記録

[5.9 練習試合 U-18日本代表候補 1-6 関東大学選抜]
 
 宣言通りに結果を残した。U-18日本代表候補は1本目17分、左中間から仕掛けたFW山崎倫(大宮U18)のシュートのこぼれ球をPA外側のFW福田師王(神村学園高)が右足ダイレクトで撃ち抜いて同点ゴール。意図的にやや離れた位置にポジションを取っていた福田の下にボールは落ち、注目ストライカーは素晴らしいインパクトのシュートでゴールを破った。

 福田は2日前の関東大学選抜との練習試合でも同点ゴール。右サイドで楔のパスを落とすと、「もう一回もらった動きは自分的にも良くて」MF遠山悠希(京都U-18)のスルーパスで抜け出し、右足アウトでGKの股間を抜くゴールを決めた。

 U-17日本代表候補合宿で中村憲剛ロールモデルコーチからアドバイスを受けていた福田は冷静にGKの動きを見て、ゴール。シュートコースがなく、難易度の高そうな一撃だったが、「自主練とか練習からゴール前は冷静に」と心掛けているストライカーは「咄嗟にアウトで蹴っちゃいました(微笑)」というアイディアも出して1点をもぎ取った。

 宣言通りのゴールだ。「(U-)17から連続で(U-)18に呼ばれて、(U-17代表候補合宿)前回の最後のミーティングでみんなの前で『次、来た時に絶対に結果を残す』と言っていたので、結果を残せて良かったです」。4月のU-17日本代表候補合宿では明海大との練習試合で無得点。だが、今回はカテゴリーの上がったU-18日本代表候補で、関東大学選抜というレベルの高い相手から2試合連続ゴールという結果を残して見せた。

 本人は身体の強さの部分や決定力の課題を口にする。一方で負けん気が強く、進化へ貪欲なFWは、止まることなく成長を続けている印象だ。常に日常のレベルを変えることを意識し、それに取り組んでいる。

「(普段の)トレーニングでは守備でもう一歩寄せたり、強く奪い切る力を全然自分は足りない。攻撃の部分ではクロスの入り方だったり、どこからでもシュートを打てるように、常にGKの位置を見たり、準備していくことを心掛けています」

 この日は同点ゴールを決めた後に、抜け出しからGKと1対1になるシーンなどがあったが打ち切ることができず。GKの位置をより早く把握し、どうドリブルしてシュートコースを作るのか、反省する試合にもなった。加えて、今回のU-18日本代表候補合宿で大岩剛監督からDF背後への抜け出しや、ボールを収める部分について学んだというストライカーはまた、日常で求める基準を高めて行く。

 大岩監督はその福田について、「彼の能力、ポテンシャルも非常に高いですし、彼のサッカーに対する姿勢も非常に良いので、今後楽しみなタレントの一人だと思います」と評価。一方で、「日常を高めていかなければ、日々の成長、アップデートはないよと。いかに、今求められているもののクオリティを上げていくか。今後、クオリティを高めていって欲しいです」と求めていた。

 今回、宣言通りに結果を残した福田だが、「負けている時や、引き分けている時に勝ちに持っていく力がまだ全然ないので、つけていきたい」。次の代表活動ではチームを勝利へ導くゴールを目指す。

 間もなくインターハイ鹿児島県予選が開幕。昨年度の選手権全国大会で1ゴール、16強敗退と悔しい思いをしているストライカーは「一戦一戦大事に戦って、3年生は最後のインターハイなので、自分が結果を出して3年生を楽しませてあげたいです」。全国制覇、そして自身の力を証明するためにも予選・全国でゴールを決め続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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