欧州サッカー連盟(UEFA)は13日、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝の開催地をポルトガルのエスタディオ・ド・ドラゴン(ポルト)に変更したと発表した。

　今季の欧州CL決勝はマンチェスター・シティとチェルシーが対戦。2年ぶりのプレミア勢対決になった。開催地はトルコのアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ(イスタンブール)を予定してたが、イギリスがトルコの新型コロナウイルス感染拡大を受けて渡航規制のレッドリストにトルコを追加。英政府はサポーターの安全や選手の検疫期間によるEURO2020(今年6〜7月開催)への影響を考慮し、欧州サッカー連盟(UEFA)に開催地変更を求めていた。

　当初、候補地にはイギリスのウェンブリー・スタジアム(ロンドン)が挙がっていたが、英政府とイングランドサッカー協会(FA)、UEFAで協議を行い、2000人のUEFAスタッフ、スポンサー各所、海外要人、海外メディアの検疫規則を免除するという点で難航を極め、話がまとまらずにいた。

　そこにポルトガル政府とポルトガルサッカー連盟(FPF)が介入。ポルトガルはイギリスのグリーンリストに載っており、帰国後の検疫が必要ないことから候補の有力に。今回決定に至った。

　決勝戦はポルトガルのエスタディオ・ド・ドラゴン(ポルト)で開催。スタジアムの収容人数は5万人で入場人数の制限については確定後に伝えられる。なお、両クラブのサポーターにはチケット6000枚ずつが発売される予定だという。

　UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、「この1年、ファンが耐えてきたのに、シーズン最大の試合で自分のチームを見る機会がないのはおかしい。今回、UEFAとチャンピオンズリーグのために、ポルトガルの友人たちに協力してもらった。このような短期間での試合開催に同意してくれたFPFとポルトガル政府には、感謝している」と感謝を述べた。

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