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街クラブからU-16日本代表候補選出の14歳。MF矢田龍之介が視野の広さや技巧発揮

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U-16日本代表候補の中盤で存在感を示した14歳、MF矢田龍之介

[5.12 練習試合 U-16日本代表候補 0-2 JFAアカデミー福島U-18]

 06年9月生まれのU-15世代だが、U-15日本代表候補を経験せずにU-16日本代表候補初選出。街クラブの1FC川越水上公園(埼玉)に在籍する中学生ボランチMF矢田龍之介が、JFAアカデミー福島U-18戦で存在感を放った。

 ボールを受ける前の視野の確保に自信を持つ矢田は、スペースに顔を出して受け、巧みなファーストタッチでDFをかわして前進。スルーパスや中盤から飛び出す動きを見せ、ミドルシュートも狙った。

 プリンスリーグ東海で開幕6連勝中のJFAアカデミー福島U-18のスピード感、強度に苦戦する選手が多い中、14歳の中学生が3学年上の選手相手に堂々の動き。本人は個でボールを奪い取る部分や、ラストパスの精度を課題に挙げていたが、手応えを得る試合にもなったようだ。

「スピードに慣れるために、視野を広く、俯瞰しながらやることを意識しながら入ったので、スピードにも慣れながら自分の強みであるところを出せたと思います」

 トレーニング、試合後にはサッカーノートに良かったところと悪かったところ、次どのように改善するかまで書き留めている。試合前にも入念にどう動いて、どうコントロールするかイメージしているというMFは、準備していたことを最大限ピッチで表現していた。

 4月初頭のタウンクラブ・中体連キャンプ(Jクラブアカデミーを除くチームの新たな選手の発掘と、多くの選手に刺激を与えることを狙いとした取り組み)で矢田のプレーを見て、U-16代表候補に抜擢した森山佳郎監督は、「今回ボランチで一番ボールを扱えたっていうのもあるので、期待は大きいですね」と改めて高評価。本人は同じく4月に開催されたU-15日本代表候補合宿メンバーに招集されなかったことを「悔しかった」と振り返るが、U-16日本代表候補合宿で実力が高いレベルにあることを証明した。

 自信を掴んだ4日間。「代表に呼ばれてみて、ずっとこのまま選ばれ続けたいというのもありますし、自分の年代だけでなく、1個上の代表へ飛び級するためにも意識しながら日々のトレーニングとかを積んでいきたい」。U-16代表候補選出で満足するのではなく、貪欲に自分を高めていく考えだ。

「サッカー面ではもっと日々のトレーングから自分の課題を意識して、誰よりも全力でトレーニングすること。日常では24時間を自分でどうデザインしていくか、しっかりと考えて、睡眠・食事・トレーニングの3つにこだわりながら生活していきたいと思いました。今回の合宿で感じたことを自分のノートとかに書いて、これからのサッカーに繋げるために毎日の時間の使い方などを大切にして成長に繋げていきたい」

 憧れの選手は川崎FのMF田中碧やMF大島僚太。加えて、「まだ僕自身課題なんですけれども、ドリブルからのラストパスの精度とかずば抜けて上手いなと感じたので」という理由で元日本代表MF中田英寿氏の名を挙げる。街クラブから現われた才能は、目標とする選手たちのように、Jリーグや世界へ。そのために誰よりも全力でトレーニングし、日常の時間も大切に成長を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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