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古巣サポからも愛される男、FC東京D・オリヴェイラ「改めて感謝」

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FC東京では3シーズン連続でチーム内得点王のディエゴ・オリヴェイラ

[5.15 J1第14節 柏0-4FC東京 三協F柏]

 FC東京に3試合ぶりの得点をもたらしたのは、背番号9だった。前半11分、MF安部柊斗からのパスを受けたFWアダイウトンがドリブルでDF大南拓磨をかわしてゴールライン際まで進入すると、飛び出してきたGKキム・スンギュの体の上にボールを浮かす。そのままゴールに吸い込まれそうなところを、軌道上にいたFWディエゴ・オリヴェイラが頭で押し込む形になった。「アダイウトンからもらったようなゴール」とディエゴ・オリヴェイラは先制のシーンを振り返った。

 2016年から2シーズンにわたってプレーした古巣のスタジアムではじめて奪ったゴール。それでも黄色いサポーターは、試合前のメンバー発表の際も、試合後に挨拶をしにきた際も、温かい拍手で愛すべきストライカーを迎えた。それに応えるように、「レイソルのサポーターのみなさん、関係者のみなさんに改めて感謝をしたい」と、ディエゴ・オリヴェイラも思いを明かす。「サポーターのみなさんもリスペクトしてくれる。いまでも交流がある」と言い、「日本にくるきっかけになったチーム」への感謝を並べた。

 この日は、FC東京が5連敗、柏は2連敗で迎えた一戦。「お互い結果が出ない中、厳しい試合になると思っていた」とディエゴ・オリヴェイラは予想していたが、自身のゴールを皮切りに、終わってみれば4-0で大勝。4月7日以来の勝利で、連敗を5でストップさせた。

「悔しい1か月を絶対忘れるな」と長谷川健太監督は、3-0とリードした迎えたハーフタイムでも選手たちを鼓舞したという。J1での優勝も経験し、この日でJ1通算209勝目を挙げた指揮官は改めて「Jリーグで1勝するのはたいへん」と実感を込めると、「久々の勝利は格別にいい」と会心の勝利に浸った。

(取材・文 奥山典幸)
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