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[関東]「行っちゃえ!」ができるストライカー。順天堂大FW長倉幹樹は華麗なループで追加点

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3点目を決めた順天堂大のFW長倉幹樹(4年)がガッツポーズ

[5.15 関東大学L1部第6節 順天堂大3-1法政大 東金]

 試合を決定付ける3点目を、しかもミドルレンジから華麗なループシュートで沈めたというのに、本人は至って落ち着いた表情で、その瞬間を振り返る。「結構みんな足が止まっていたので、『行っちゃえ!』という感じで打ちました。風もあったんですけど、いい感じで入って。狙い通りと言えば狙い通りですね」。ジョーカー起用に応えた順天堂大のFW長倉幹樹(4年=浦和ユース)の活躍が、チームに与える刺激は決して小さくない。

 1点ビハインドの後半12分。ピッチサイドに20番の姿が現れる。「真吾と一緒に入ったので『ゴールを決めてこい』と送り出されましたし、自分が出たらチームが勝てるようにやろうと思いました」。FW大森真吾(3年=東福岡高)と同時にピッチへ。与えられた役割は、明確過ぎるほど明確だ。

 投入から3分後。左サイドからのアーリークロスに、全力で飛び込む。ボレーはヒットしきれず、相手GKにキャッチされたものの、いきなりのファイトあふれるプレーに、周囲のボルテージが一段階上がると、15分にMF小林里駆(2年=FC東京U-18)が、29分にMF白井海斗(4年=清水桜が丘高)がゴールを奪い、一気に逆転。リードを手にする。

 そして、真打ち登場は39分。大森が前線から激しいプレスで相手を追い込むと、長倉の目の前にボールがこぼれてくる。まだゴールまでは40メートル近い距離がある中で、決断したのはループでのミドルシュート。「『クロスバーに当たらないかな』と心配でしたけど、綺麗に見えました」という軌道は、GKの頭上を越えてゴールネットへ吸い込まれる。

 途中出場での貴重な3点目は、チームにとっても非常に大きな追加点。「ああいう所からのゴールはあまり決めたことがないので、そういうゴールに関しては結構人生でも上位に入ると思います」。ゴール直後。喜びを噛み締めるようなガッツポーズを繰り出す姿が印象的だった。

 浦和レッズユース時代は、前トップチーム監督の大槻毅氏の指導を仰いでいた。「他のチームメイトは結構いろいろ指示されていましたけど、僕は『点獲ってこい』しか言われなかったです(笑)」と笑わせながら、「でも、『結果を残せ』とは常に言われていたので、それは今でも一番に意識の中にありますね」とも。結果を出すことが、そのまま自分の存在意義に繋がることも十分に理解している。

 この日は途中出場だったが、厳しいフォワードのポジション争いに身を置く中でも、「練習や試合でも“やるだけ”という感じですね。サッカーのことはちゃんと考えていますけど、自分の立ち位置とかはあまり考えないです」ときっぱり。目の前のワンプレー、目の前のゴールを奪うことに全力を注ぎこむ。

「リーグ戦も最初は結構負けてしまって、今は勝っている状況なんですけど、この1年はまだ始まったばかりなので、この流れに乗って上位に行けるように頑張っていきたいですね。個人としては試合に出た時には結果を残したいですし、ゴールに繋がるようなプレーができればいいと思います」。

 自然体のストライカー。躊躇なく「行っちゃえ!」ができる長倉のゴールは、いつでも順天堂大の起爆剤になることに疑いの余地はない。

(取材・文 土屋雅史)
●第95回関東大学L特集

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