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クラモフスキー監督初陣で“ヤマのプリンス”本領発揮! 山形が愛媛を下して新体制白星スタート

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初陣を迎えたピーター・クラモフスキー監督

[5.16 J2第14節 山形1-0愛媛 NDスタ]

 モンテディオ山形が新体制の初戦を白星で飾った。J2第14節2日目が16日に各地で行われ、17位につけるチームは本拠地のNDソフトスタジアム山形で18位愛媛FCと対戦。前半29分に生まれたFW林誠道のゴールで1-0の勝利を収め、3試合ぶりに勝ち点3を手にした。

 山形は4月21日付けで石丸清隆前監督を解任し、同30日にピーター・クラモフスキー監督の就任を発表。就労環境が整うまでは佐藤尽コーチが暫定で指揮を執り、クラモフスキー監督は今月12日から練習指導をスタートさせていた。

 新体制の初陣となった今節は前節・京都戦(●0-1)からのスタメン変更はなく、フォーメーションも開幕からの4-4-2を継続。ただ、前節に左サイドハーフを務めていたMF國分伸太郎と右サイドハーフだったMF中原輝の左右が逆となった。

 一方、4月7日に途中就任した實好礼忠監督が率いる愛媛は、前節・琉球戦(△1-1)から3人の先発メンバーを変更。DF内田健太、FW小暮大器、MF森谷賢太郎がスタメン起用された。スタートの布陣は4-3-3。最終ラインでは、内田が左サイドバックに入り、前節に同ポジションだったDF前野貴徳がセンターバックに回った。

 クラモフスキー監督体制での準備期間が短かった山形だが、攻撃に移ったときの前への意識をより強く打ち出し、縦に差し込むパスが目立つ展開となる。その中で、攻撃時にトップ下のようにプレーするFW山田康太が前線を幅広く動き回りながらいいアクセントとなり、ボールを引き出してはチャンスを演出していく。“ハマのプリンス”の異名をとる山田康太は、所属元である横浜F・マリノスでの2018年から2019年途中まで、当時コーチだったクラモフスキー氏から指導を受けた経験もあった。

 前半8分にはMF藤田息吹からの縦パスを山田康太がライン間で受け、ドリブルからPA内中央へボールを通す。ゴールに背を向けて受けた林が反転から左足でネットを揺らすが、オフサイドで得点は認められない。

 その後も山形が優勢にゲームを進めると、前半29分に先制した。自陣でボールを収めた林が右サイドのDF半田陸につなぎ、複数のマークを受けた半田が粘って縦パスを送る。これを前方の國分がスルーし、相手の背後に流れたボールを林が走りながら回収。山田康太が並走し、愛媛の右サイドバックの位置から絞っていたDF茂木力也と2対1の状況になると、PA内右に進入した林は右足でのシュートを選択する。豪快にニアの上を破り、3試合ぶりとなる今季2得点目を挙げた。

 追いかける愛媛はMF川村拓夢や森谷の積極的なミドルシュートでゴールを襲う場面があったが、いずれもGK藤嶋栄介にセーブされる。前半アディショナルタイム1分に右CKから迎えた混戦も得点には至らず、0-1で試合を折り返した。

 山形はハーフタイム明けからも攻勢を見せる。後半6分の左CKではキッカーの中原が國分にショートパスを送り、フリーで受けた國分が右足で正確なクロスを供給。PA内中央のDF山田拓巳がヘディングで押し込むが、オフサイドで追加点とはならない。

 後半12分にMF近藤貴司とMF忽那喬司を投入した愛媛は、山形のビルドアップのミスを突いた攻撃やセットプレーから好機を作る。しかし、相手の体を張った対応などでゴールを奪えない時間が続く。

 ゲームが拮抗した展開へと変化していく中、後半21分には山形MF南秀仁が左サイドからPA内中央にパスを出すと、山田康太が巧みなトラップで前野をかわし、右足を力強く振り抜く。だが、シュートはクロスバーを越えた。

 山形が次の1点を挙げられずにいると、徐々に運動量が落ち、愛媛がペースをつかむ。後半28分、右サイドの茂木がクロスを送り、ファーのFW藤本佳希がヘディングシュート。しかし、ゴール左に外れる。同32分にはPA内中央で近藤がこぼれ球に反応するも、右足のシュートはクロスバーの上へ。愛媛は最後までゴールが遠く、3試合ぶりの黒星で5戦未勝利(2分3敗)となった。

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