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“シン・ノヅタ”で無敗新潟を撃破…町田ポポヴィッチ監督「今日の勝利は精一杯のプレゼント」

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ランコ・ポポヴィッチ監督

[5.16 J2第14節 町田2-1新潟 Gスタ]

 開幕から無敗のまま首位を走ってきたアルビレックス新潟にストップをかけたのは、本拠地のリニューアルで勢いに乗ったFC町田ゼルビアだった。試合後、ランコ・ポポヴィッチ監督は「この新しくなったスタジアムに足を運んでいただいて、力を借りたおかげで勝つことができた」と感謝を語った。

 昨季から町田GIONスタジアムの呼称を用いている町田市立陸上競技場ではこの日、3層構造に増設されたバックスタンドに初めてファン・サポーターが入場。クラブは地名の野津田にかけた“シン・ノヅタ”と銘打って試合前セレモニーを開催し、コロナ禍で最多となる3430人の観客とともに開幕13試合無敗の新潟を迎え撃った。

 スタジアムを取り巻く前向きなムードに刺激されるように、試合も立ち上がりから町田ペースでスタートした。前半1分、スローインを起点に右サイドを崩すと、MF吉尾海夏の折り返しからDF三鬼海がミドルシュートを突き刺して先制点。さらに同11分、またも右サイドを突破した吉尾のクロスからMF太田修介がボレーで決め、早々に2点のリードを奪った。

 前半45分間はそのまま試合をコントロール。後半は一転、ボールを保持しながら揺さぶる意識を強めた新潟に主導権を奪われたが、ポポヴィッチ監督は5バックで守り切る作戦を選択。リーグ最多得点の新潟を1失点に抑え、価値ある勝ち点3を奪った。

 ポポヴィッチ監督は「選手たちは自分たちのやるべきことに集中してくれたし、全員でまとまって得た勝ち点3。素晴らしかった」と選手たちを称賛。その上で新しいバックスタンドに言及し、「スタジアムを建設していただくにあたり、多くの方がクラブに力を貸してくれた。今日の勝利は彼らへのリスペクトであり、われわれからできる精一杯のプレゼント。裏で支えてくださっている方々に自分たちのプレーで感謝、リスペクトを示そうとしているが、選手たちがピッチで見せてくれたものはわれわれからのプレゼントだと言える」と心境を語った。

 また2アシストで勝利に導いた吉尾も「今までの試合よりも臨場感、一体感をすごく感じたし、最後の相手に押し込まれている時間帯にもサポーターの皆さんが手拍子でサポートしてくれたのが心強かった。ファン・サポーターの方を含め、ゼルビアに関わる全ての人と一緒になって戦えていると感じながらプレーできた」と感謝を語った。

(取材・文 竹内達也)
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