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18歳FW樺山が初の2ゴール!! 見せつけた成長の跡「今までの自分とは違う」

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2ゴールを挙げた横浜F・マリノスFW樺山諒乃介

[5.19 ルヴァン杯D組第6節 横浜FM5-1清水 ニッパツ]

 興國高から鳴り物入りで加入した横浜F・マリノスの18歳が、プロ入り後初の2ゴールでルヴァン杯首位通過を導いた。1点目の直後はド派手なガッツポーズを見せたFW樺山諒乃介だったが、試合後には「次はハットトリックできるように頑張ります」とさらなるパフォーマンス向上に目を向けていた。

 まずは1点ビハインドの前半40分、MF水沼宏太の折り返しに合わせたFWレオ・セアラのシュートがクロスバーに直撃したのに反応し、「初めて」というヘディングで押し込んだ。そのゴールの裏には、これまで感じていた課題を踏まえたオフ・ザ・ボールの成長があったという。

「ずっと左サイドで張っていて、右サイドからのクロスに入れていないことが攻撃での課題だったので、逆サイドからのクロスに対してペナルティエリアに入ることを意識していた。今日も水沼宏太選手からクロスに対し、スプリントしてペナルティエリアに入ることを意識していて、入れていたから溢れてきてくれた」。

 さらに2-1で迎えた後半6分には、今度は自身の強みであるゴール左斜め前からのカットインで、DFヴァウドの股下を右足で射抜いた。「股を狙ったというより、とにかくシュートを狙おうと思って、右に流し込むイメージだったけど、相手が足を出してくるのが見えたので左に変えた」。イメージ通りの軌道ではなく、「綺麗に決められるようにしたい」と苦笑いも見せたが、ゴール前の冷静な駆け引きが光った2点目となった。

 また樺山はこの日、これまでで最も長い75分間の出場時間を記録。プロ初ゴールを決めながらも前半のみの出場に終わったルヴァン杯第4節の仙台戦(○5-2)後には、アンジェ・ポステコグルー監督から「フィットネスの部分で45分が限界と見ていた。もう少し上げていかないといけない」と厳しい評価を下されていたが、ウィークポイントの向上にも成果が見られた一戦となった。

「前半からミスもほとんどなく、守備でも他の選手とコミュニケーションを取りながらコーチングしてもらい、今までの自分とは違うぞというのは見せられたし、後半に入ってもまだ走れるという体力があった。いつもやってきたことがいい形として残ったと思う」。

 手応えをもってそう振り返った18歳については、指揮官からも「トレーニングでも今日まですごくハードワークしていたし、フィジカル的にも上がっていた。まだまだ上げる部分も多いし、満足せずにレベルを上げてもらいたい」との言葉。依然として厳しい視線を崩さないが、評価は着実に高まっているようだ。

 そんな樺山にとって、次なる目標はJ1リーグでの初ゴール。そのためには与えられた出場時間の中で、最大出力を出せるかどうかが鍵となる。樺山は「90分間出るのも大事だと思うけど、ぶっちゃけ45分間でも点が取れれば、このチームには自分よりすごい選手がいっぱいいる。限られた時間で点を取れるようにしたい」と力を込めた。

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