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「努力は常に報われる」久保建英がヘタフェでの苦悩や同僚への感謝、劇的ゴールを語る

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ヘタフェMF久保建英が、スペイン『as』のインタビューに応じている。

今季前半戦はレアル・マドリーからのレンタルでビジャレアルへ加入したが出場機会を得られず、1月にはヘタフェへと新天地を求めた久保。しかしヘタフェでも満足いく出番を得られず、苦しい時間が続いていた。それでもラ・リーガ第37節レバンテ戦で途中出場を果たすと、今季リーグ戦初ゴールとなる豪快なシュートを叩き込み、ヘタフェ残留の立役者となった。

苦しんだチームを救う見事なゴールを決めてから数日後、久保は『as』に対して「とても幸せな2日間を過ごした後、今は通常の生活に戻っています」としつつ、得点シーンを回想している。

「ゴールを決めたときには頭が少し混乱していました。スタンドから降りてきたチームメイトやベンチを見て……チームが1つになっていることが本当に嬉しかったです。まず、みんなと一緒にいたいと思いました。そしてシャツを脱ぎました。カードが必要だったし、審判には感謝していますよ」

「最終日を迎えるのは(普段と)同じではないです。今は落ち着いていて幸せです。目標を達成できたのは本当に嬉しいです。僕がスペインで決めた最高のゴールの1つでした。努力は常に報われるものなんです」

「たくさんのメッセージや電話、激励の言葉をもらいました。このゴール、そしてみんなの愛情で幸せです」

また「(アラン)ニョムと(エネス)ウナルは僕に『80分から出場してゴールを奪い、最後にはヒーローになっているよ』と言ってくれました。2人には感謝しています。特にアランは1週間ずっと言い続けてくれました」とチームメイトのサポートに感謝。そして加入直後の苦悩などを明かしている。

「最初はうまくいきませんでした。一緒に練習できるかわからないまま5日間もホテルにいて、チームメイトを知らないまま試合に挑みました。でも、みんなは僕を信頼してくれた。ゴールを決めたときにそれが不変のものになりました。結果が伴わない時もありましたが、最終的には達成できて、満足していますよ」

「ここのロッカールームは他と違う。まるでバーみたいです。みんなはお酒も飲まずに酔っぱらっている。仕事中はまじめですが、外では同僚以上の関係です。新しい人が来ても、何年も前からここにいるような気がします。本当に良く歓迎してくれるんです」

第38節のグラナダ戦を最後に一度レアル・マドリーに復帰する久保だが、「残り1試合ですが、その日まではベストを尽くす以外にありません。この先のことは後で考えます。これで終わりではなく、できるだけ順位を上げたい」とコメント。そして、迫ってきた東京オリンピックへの思いを語った。

「どうなるかはわかりませんが、3つの試合が控えています。久しぶりに招集される選手もたくさんいます。僕はこの場所を勝ち取るためにスイッチを入れないといけません。常に準備してきましたし、ホスト国であることでより多くの選択肢が生まれますね」

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