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41歳稲本潤一、大学生に“貫録勝ち”…三浦文丈監督も評価「思い描くようなコーチングをしてくれた」

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[5.22 天皇杯1回戦 相模原3-1駒澤 レモンS]

 SC相模原駒澤大を3-1で下し、2回戦に進出した。三浦文丈監督は「過去の大会をみても大学生のパワーにやられたり、ジャイアントキリングがあるので、内容より勝つことが次のステージに進むことが重要だと思っていた」とホッと胸をなでおろした。

 試合序盤から力の差を感じさせた。何よりもあったのが落ち着き。41歳MF稲本潤一を最年長に、33歳GK竹重安希彦、30歳MF窪田良ら平均28.2歳の経験豊富な先発イレブンが、大学生に思うようにプレーさせなかった。

 特に稲本は中盤3枚の真ん中で存在感を発揮。的確なコーチングで、相手のキーマンであるMF荒木駿太らに自由を与えなかった。これには三浦監督も「イナを使う場合は中盤の真ん中でコーチングをしてほしいと期待している。こちらが要求する、思い描くようなコーチングをしてくれた」と称えた。

 また普段のリーグ戦で出場機会のない選手たちが結果を残したことによる相乗効果も期待する。稲本はリーグ戦1試合に出場したのみ、決勝点を演出した窪田は今季公式戦初出場だった。今季初のJ2を戦う相模原は、現在降格圏の20位と低迷するとあって、指揮官は「競争をあおるような選手のチョイスをしていきたい」とレギュラー争いの活性化に期待を寄せた。

(取材・文 児玉幸洋)
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