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最後もやっぱりルイス・スアレス!! A・マドリーが7季ぶり11回目のラ・リーガ制覇

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FWルイス・スアレスが決勝弾

[5.22 ラ・リーガ第38節 A・マドリー2-1バジャドリー]

 ラ・リーガは22日、最終第38節を各地で行った。首位のアトレティコ・マドリーは敵地でバジャドリーと対戦し、前半を1点ビハインドで折り返す苦しいスタートとなったが、後半にMFアンヘル・コレアとFWルイス・スアレスが決めて2-1で逆転勝利。2013-14シーズン以来7季ぶり11回目となる優勝を決めた。

 勝てば他会場の結果とは無関係に優勝が決まるA・マドリーに対し、残留のためには勝利した上で吉報を待つしかないバジャドリーによる運命の最終節。早めに先制点を奪いたいA・マドリーは序盤からスアレスを中心に前への圧力を高めるも、緊張感からか低調な攻撃が続き、ゴールを奪えない不安な展開となった。

 すると前半18分、バジャドリーが先制に成功した。自陣右サイドでFWション・バイスマンがボールを奪うと、斜めのパスをMFトニ・ビジャがヒールで落とし、MFマルコス・アンドレがスルーパスを配給。これに反応したのはMFオスカル・プラノ。単独突破からGKヤン・オブラクとの1対1を見事に制し、美しいロングカウンターを沈めた。

 一方、これで自力優勝のためには2点が必要となったA・マドリー。前半27分にはMFコケのセットプレーでチャンスをつくり、同32分にはMFサウール・ニゲスのパスを受けたスアレスが左足で狙うも、いずれもフィニッシュがゴールマウスを捉えることができない。結局そのまま45分間が過ぎ、0-1のままハーフタイムを迎える形となった。

 A・マドリーの拙攻はその後も変わらず、後半5分、セットプレーで右サイドに開いていたコケのクロスにDFホセ・ヒメネスが頭で合わせるも、シュートはクロスバーの上を通過。同7分にもMFヤニック・カラスコのFKから放たれたDFマリオ・エルモソのヘディングシュートが枠を外れた。

 ところが後半12分、A・マドリーは背番号10の一撃で試合を一変させた。左右に大きく振った攻撃から左サイドのカラスコがカットインし、ペナルティエリア外で待っていたMFアンヘル・コレアに横パスを送ると、コレアは巧みなボールコントロールで相手の密集をかわして右足一閃。トーキックのグラウンダーシュートでゴール右隅を射抜いた。

 そして後半22分、A・マドリーに試合を決める追加点が入った。バジャドリーはMFミチェル・エレーロの縦パスが前線に入るも、ポストプレーを試みたFWセルジ・グアルディオラのバックパスが流れて最終ライン裏へ。これに目敏く反応したのがスアレスがGKジョルディ・マシップとの駆け引きを制して冷静に流し込んだ。

 今季バルセロナから加入したスアレスは前節のオサスナ戦(○2-1)でも終了間際の逆転ゴールを決めており、2試合連続での大仕事。電撃移籍の責任を果たした。その後は就任10シーズン目のディエゴ・シメオネ監督がMFジェオフリー・コンドグビア、MFエクトル・エレーラを入れ、試合を締めることに成功。2-1で試合を終え、選手たちは歓喜を爆発させた。

 今季のA・マドリーは前半戦19試合を16勝2分1敗という圧倒的な戦績で終え、1試合消化の多い2位のR・マドリーに最大「10」の勝ち点差をつける好スタートに成功。ところが後半戦は一転して勝ちが続かず、R・マドリーとバルセロナに加え、4位セビージャの猛追も受ける苦しい展開となった。それでも直近18試合で連勝こそ2度しかなかったものの、2試合続けて引き分け以下に終わることは一度もなく、しぶとく首位を守って最終節へ。最後は後半戦初の3連勝でR・マドリーの追走を振り切り、悲願の戴冠を果たした。

 一方、敗れたバジャドリーは2部降格が決まった。

●ラ・リーガ2020-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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