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ベンゼマ&モドリッチ劇的逆転2発も…“人事尽くした”R・マドリーは連覇ならず

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[5.22 ラ・リーガ第38節 R・マドリー2-1ビジャレアル]

 ラ・リーガは22日、第38節を各地で行い、2位のレアル・マドリーはホームで7位のビジャレアルと対戦した。両チームともに目標達成がかかる大一番は、R・マドリーが1点ビハインドの終了間際にFWカリム・ベンゼマとMFルカ・モドリッチがそれぞれ決めて、2-1で劇的な逆転勝利。それでも他会場で首位のアトレティコ・マドリーが勝利したため、ラ・リーガ連覇は果たせなかった。

 R・マドリーは前節のビルバオ戦(○1-0)で勝利し、首位のアトレティコ・マドリーとの勝ち点差「2」で迎えた最終戦。DFラファエル・バランが公式戦5試合ぶりに戦列復帰すると、主将のDFセルヒオ・ラモスも5試合ぶりにメンバーに復帰した。対するビジャレアルもUEFAヨーロッパリーグの出場権獲得に向けてモチベーションの高い一戦となった。

 試合開始から一進一退の攻防。先にネットを揺らしたのはビジャレアルだった。前半20分、ペナルティーエリア外からFWジェラール・モレノが鮮やかな浮き球パスを送ると、FWジェレミ・ピノがトラップで相手をかわしてシュートを決めた。

 1点を追う形となったR・マドリーは、前半29分、同32分と立て続けに訪れたビジャレアルの猛攻を凌いだものの、同34分にMFルカ・モドリッチがPA内に侵入してフィニッシュを試みたが、ゴールを決めきることができない。

 さらに、前半44分にはエースのFWカリム・ベンゼマが左足を振り抜くも枠の外。同45分にはコーナーキックをMFカゼミーロが頭で合わせたが、GKヘロニモ・ルジの正面に行き、ネットを揺らすことができなかった。

 0-1でハーフタイムを迎えたR・マドリーは後半5分、FWビニシウス・ジュニオールが左サイドから仕掛けるも打ち切ることができない。同6分にはMFマルコ・アセンシオが右サイドからクロスを挙げたが相手DFにカットされ、ゴールが遠い展開が続いた。

 後半10分にはペナルティーエリア外からMFカゼミーロがチップキックで送ったボールをベンゼマがヘディング押し込み、ネットを揺らす。同点かと思われたこのシーンだったが、VARの介入でオフサイドの判定が下され、ゴールは認められなかった。

 R・マドリーは後半11分、ジネディーヌ・ジダン監督が動いた。アセンシオとビニシウスを下げ、MFイスコとFWロドリゴ・ゴエスを投入。交代から10分後の後半21分にはロドリゴのハイプレスから相手GKのパスミスを誘うと、ボールを拾ったベンゼマがフリーでシュートを放った。力んだシュートは枠をとらえることができず1点が遠い。

 後半23分にはカゼミーロ、DFミゲル・グティエレス、DFアルバロ・オドリオソラに替えてFWマリアーノ・ディアス、DFマルセロ、DFナチョ・フェルナンデスを投入。フレッシュなメンバーで攻撃に比重をかけ、ゴールを狙いにいった。

 それでも後半38分、モドリッチがミドルレンジから強烈なシュートを放ったが、シュートは左に流れてゴールをこじ開けることができない。さらに同40分にはマルセロがサイドから直接狙ったが、これも相手GKに阻まれた。

 ところがR・マドリーはここから底力を見せた。まずは後半42分、ロドリゴのパスを受けたベンゼマが鮮やかなシュートでネットを揺らし、ようやく1-1。さらに同アディショナルタイム2分、モドリッチがベンゼマのクロスを胸でトラップし、ボレーで逆転ゴールを突き刺した。

 土壇場の2ゴールにより、R・マドリーは2-1で勝利。それでも同じくハーフタイムを0-1で迎えていた首位のA・マドリーがバジャドリーに2-1で勝利したため、勝ち点差は「2」のままシーズン終了。人事を尽くして天命を待ったR・マドリーだが、リーガ連覇を逃して2位でのフィニッシュとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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