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怪我から復帰の注目CB針谷奎人が今季初先発。市立船橋に落ち着きと安心感もたらす

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前半15分、市立船橋高CB針谷奎人が左足FKで先制点をアシスト

[5.23 プレミアリーグEAST第7節 市立船橋高 1-1 流通経済大柏高 グラスポ]

 2月の練習試合で右膝に大怪我を負った新DFリーダーが、今季初先発。市立船橋高(千葉)の守りに落ち着きと安心感を加えた。CB針谷奎人(3年=アーセナルSS市川U-15出身)は、名門校で昨年から先発を務める注目レフティー。今年は堅守・市船の守備の柱が受け継いできた「5」を託されている。

 前節の大宮U18(埼玉)戦で前半途中から今季公式戦初出場。そして、「負けられない」流通経済大柏高戦で初先発を飾った。まだAチームに合流してから2週間ほど。怪我の怖さが完全には払拭できていた訳ではない。それでも、「自分が入って統率できたらと思っていました」という針谷は、ここまで6試合で16失点の市立船橋DF陣を変化させた。

 波多秀吾監督は「針谷が入る分、DFラインもだいぶ落ち着きますし、針谷が落ち着いてやれる分、小笠原(広将)や平間(陸斗)も安心感があると思います」と分析する。この日はボールを支配され、攻められる時間が増えていたが、選手権予選決勝の流経大柏戦で好守を見せるなど経験値豊富な針谷が加わったチームは自陣ゴール前での出足速く、落ち着きもあった。

 その針谷は前半15分には左足FKで先制点を演出した。また、中学時代にバレーボール部にも所属していたという異色のCBは、“バレーボール流”の両足ジャンプから高打点ヘッドも披露。身体の向きを意識し、視野をしっかりと確保しながら守りをコントロールしていた。

「(流経大柏は)めちゃめちゃ強かったんですけれども、前半は負ける気がしなくて」と振り返ったように、特に前半は相手にほとんどチャンスを作らせず、後半も我慢強く守っていた。だが、後半45分に味方を動かし切れずに痛恨の失点。悔しさを滲ませ、チーム全体で最後の最後まで集中して守ることを誓っていた。

 波多監督は針谷の対応力の高さや落ち着きを評価する一方、「周りも巻き込んでリーダーシップを取って欲しい」と期待する。針谷もその課題を自覚し、「去年の石田(侑資主将、現鳥取)さんがあれだけチームを引っ張っていたので、いかに自分がチームの苦しい時に声を出せるかだと思っています」と力を込めた。

 回復が順調で当初の予定よりも早く復帰したDFは、チームのため、自身の将来のため、ここから巻き返すつもりだ。「自分の目標はプロなので、怪我を早く治して万全の状態で臨みたい。自分の強みはヘディングなので、鍛え続けて、守備力とビルドアップも高めていきたい」。自分が不在の期間、最終ラインを支えてくれたDF小笠原広将(3年)やDF平間陸斗(3年)らとともに堅守を構築し、結果を残して自身の評価も高める。

(取材・文 吉田太郎)
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