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取り戻した自分らしさ…“蘇った”堂安律「自信を与えてくれ、一皮むかせてくれた」

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日本代表MF堂安律

 日本代表に招集されたビーレフェルトMF堂安律が25日、オンライン取材に応じ、シーズンを振り返った。

 今季、オランダからドイツに新天地を求めた堂安は、ブンデスリーガ全34試合に出場。33試合で先発出場を果たしたように、レギュラーとしてシーズンを過ごし、最終節ではゴールを奪ってチームを残留へと導いた。

「チームを残留に導けたのは良かった。自分が行って、落としたと言われるのは嫌なことなので、手助けができたのは嬉しいし、試合に出場できたのはポジティブに捉えている」

 フローニンゲンからPSVへとステップを果たした昨季は苦しんだ。シーズン序盤は出場機会を得ていたものの、徐々にピッチに立つ機会を失った。「PSVにはスーパーな選手がいたことで、1対1で仕掛けず、パスを選択することが多かったので、プレースタイルが自分らしくないというか、ネガティブなプレーになっていた」と振り返る。

 しかし、ビーレフェルトで「自分の良さを蘇らせられた」と胸を張ったように、ドイツのピッチで躍動。「日本人の良さである小回りのきくプレーやバイタルで受けて潜り込んでいくドリブル」というスタイルは十分に通用し、前にチャレンジするプレーが復活した。さらに持ち前のフィジカルの強さも発揮。相手に体を寄せられても力強くボールを運び、当たりの強さは守備面の貢献にもつながった。

 1年間、信頼して起用してもらえたこともあり、自身のプレーも取り戻せた。「ビーレフェルトには感謝している。自信を与えてくれ、一皮むかせてくれた」。だが、課題も感じており、「個人的にはもう少し、数字を伸ばしたかった。課題はやっぱり数字のところ。彼はやっぱり仕事をするよねというところでは、インパクトに欠けたと思う」と語る。チームを残留へと導いたものの、33試合5得点という結果に満足することはなかった。

 今回の代表活動では、28日のミャンマー戦後は五輪世代の活動に参加することになる。A代表、五輪代表ともにライバルは多いが、「ポジション争いはいつでもウェルカムな性格。そういう選手が周りにいるのは刺激になるし、うかうかしてられない気持ちにさせてくれる。すごく良い緊張感の中で代表活動を迎えたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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