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ミャンマーは複数選手が「個人的な理由」で不参加も…指揮官「日本を苦しめる選手はいる」

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ミャンマー代表のアントワーヌ・ヘイ監督

 ミャンマー代表のアントワーヌ・ヘイ監督が27日、カタールW杯アジア2次予選の日本代表戦(28日・フクアリ)に向け、前日オンライン会見を行った。「アジア最高のチームと対戦するまたとない機会。日本は大変な優秀なチームであり、活躍している選手も多数いる。明日が楽しみで待ち切れない」と意気込みを語った。

 ミャンマーでは国内や近隣諸国のコロナ禍の影響により、昨年10月から国内リーグが中断中。今回の代表チームは4月20日に立ち上げられ、クローズドキャンプで調整を重ねてきたという。ヘイ監督は「長い間、練習を全くしていない選手も多かったので、最初は厳しく練習をした」と振り返る。

 また「何人かの選手が個人的な理由で代表に入らない選択をした」と指揮官。国内のクーデターの影響については「私の仕事はミャンマー代表の監督だ。そのチームを率いて、明日はアジアでベストなチームと対戦しなければならない。政治的状況に対してコメントをすることは含まれていない。試合に対して最善を尽くすこと。それが私の職務、私のミッション、私の使命で、職業である」と明言はしなかったが、選手選考に難航していたことを明かした。

 もっとも、ヘイ監督は「故障者もなく、厳しいスケジュールで練習をしてきた。準備万端だと思っている」と万全を強調。「ミャンマーの選手、チームが知られていないというのがミャンマーの有利な点ではないか。その選手の名前を挙げて暴露をするのは賢明ではないが、日本を苦しめる選手は何人かいる。優秀な選手がいるので、日本が苦戦を強いられることはあるはずだ」と自信を示した。

 日本は2019年9月、カタールW杯アジア2次予選の初戦でミャンマーと対戦し、2-0で勝利。ヘイ監督は翌10月から指揮を執っており、2次予選ではタジキスタン、モンゴルを相手に2連勝している。

(取材・文 竹内達也)
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