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日本vsミャンマー 試合前日の森保一監督会見要旨

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 28日にフクダ電子アリーナでカタールW杯アジア2次予選のミャンマー代表戦を控える日本代表森保一監督が27日、オンラインで前日記者会見を行った。

以下、試合前日の森保一監督会見要旨

●森保一監督
—まず選手の状態について。南野選手は昨日から合流し、冨安選手は右ひざの違和感がある。ミャンマー戦で起用を考えなければならない選手はいるか。
「全体的に選手のコンディションを把握しながらトレーニングをしている。今日のトレーニングをやってみて、怪我などコンディションの部分に問題がないかということを見極めて、明日の先発を決めたい。冨安に関しては右ひざに違和感があるということで、痛みを抱えているので、明日の試合はプレーできないと思う。まだはっきりとは決めていないし、ドクターと相談して最終的には決めたいが、現時点では明日の試合に出場できないと思っている」

—日本としてはミャンマー戦で2次予選を突破を決めて、予選の残り2試合に臨みたいところだが、早めに決めるメリットをどのように考えているか。
「まずはW杯最終予選に向けて、W杯への道に向けて、2次予選のグループリーグ突破を明日のミャンマー戦で決められればと思っている。2次予選の突破が決まれば、この代表ウィークでトライできることもあるかなと思っている。ただ、常に予選を戦いながらでも、親善試合で強化をしながら成長できると思っているので、6月のキリンチャレンジ杯、W杯予選すべてを含め、チームの成長、個人の成長ができるように一戦一戦最善の準備をして戦いに臨みたい。ミャンマーには対戦相手として最大限のリスペクトを払って試合をするが、強い気持ちを持って勝つこと、またスキなく、油断なく、相手に合わせることなく、流されることなく、自分たちができることを全力で出せるように準備したい」

—五輪も見据えてU-24の選手を優先して使うことはあるか。
「優先させて使うことはない。あくまでもA代表で戦って、W杯への道をわれわれが歩んでいくために大切な試合なので、A代表の結果を出し、選手とチームの成長につながる試合にしたいと思っている。U-24の選手はミャンマー戦の後に分かれるが、U-24だからといってA代表に招集しているわけではない。われわれはワンチームツーカテゴリということで、A代表の力を持っている選手がA代表を戦っていく、A代表の力を持っている選手がU-24で東京五輪の活動に向かうと思っている。A代表のラージグループだと思っている。明日はベストな選択をして、応援してくださっている方々に喜んでいただける結果、笑顔になっていただける結果を出し、試合の内容をみて元気や勇気、大変な思いをされている方に励ましのメッセージとできる試合ができればと思う」

—ミャンマーの情報はなかなかないが、森保監督が把握している彼らの特徴は。
「情報を全て拾い切れているか分からないが、まず前回われわれがW杯2次予選で戦った時とは監督が代わっているということ。そして監督が変わってからの2次予選は2連勝しているということ。個々の責任感を監督が選手たちに持たせて、局面局面でタフに戦ってくるということ。いい守備からいい攻撃につなげることをチームとしてしっかり表現できているということをスカウティングで分析している。今回の活動において、招集がどれだけできているかは分からないが、練習はしっかり積んで試合に臨んでくるというところまでは情報を持っている」

—選手たちにはどのようにアプローチして試合に臨もうと思っているか。
「もちろん常にレベルアップをしていきたいということは考えているが、まずはベースの部分をどれだけ強固にできるかが大切だと思う。なぜかというとモンゴル戦では結果的に14-0ということになったが、得点をたくさん取れたからそれでよかったということではなく、選手たちが最後までアグレッシブにゴールに向かう姿勢を見せてくれたこと、その前い集中力を見せて切り替えを速くして走って戦うということを一人一人が全力で出してくれたこと、そしてチームとして連係連動を忘れることなく試合開始から終わるまで出し続けたことがよかった。モンゴル戦から半分くらい選手が代わっているので、チームとしてそこを発揮できるかをベースにしながらさらにクオリティーを上げていけるようにと思っている。代表活動において常にチームのレベルアップ、個人のレベルアップを考えているが、代表活動をしない時には所属チームでの戦いになる。戦術的なものも違うと思うので、まずは代表に帰ってきたときに自チームでやっていることはもちろん最大限活かして欲しいが、違いがある部分はしっかり修正して、日本代表として戦うんだ、日本代表のコンセプトのなかで自分の良さを出して戦うんだというふうに切り替えてもらえるように頑張っていく必要があると思っている」

—モンゴル戦では試合途中にフォーメーションを変えていたが、今回も新しいものにトライするか。
「まだ戦術的にいろんなことを試すということは考えていないが、招集メンバーも前回とは違うし、交代枠も5人あるので、試合の流れを見て交代枠をうまく使って、最大限選手を見ていくという部分と、もしかしたら試合の途中で戦術を変えるということにもチャレンジするかもしれない。そこは試合の流れを見て決めたい。選手たちにはモンゴル戦も、W杯2次予選初戦で戦った前回のミャンマー戦も、あの時もすごくいい試合をしてくれた。ミャンマーと戦う前にはパラグアイと試合をして、すごくインテンシティの高い試合をした後に、日本からミャンマーに移動して、気候も違う、環境も違う中で選手たちは非常に良い準備をしてくれた。ミャンマー戦では得点こそ2点しか入らなかったが、非常にスキなく、油断なく、相手に流されること、合わされることなくというのを実践してくれた。前回のミャンマー戦と直近のモンゴル戦、2-0と14-0という違いはあるが、それはあくまでも結果で、内容はスキなく、油断なくできていた。われわれは目の前の相手と全力で戦いつつも、志は高く持って、高い基準、高い目標を持って全力を尽くすという姿勢は変わらなかった。明日の試合も目の前の相手と全力で戦いながら、高い基準、高い目標、高い志を持って戦っているということを応援してくだされる方々に感じてもらえるように今日しっかり準備して、明日の試合に臨みたい」

—FWは大迫選手、浅野選手しか呼んでいないが、それは彼らを見極めたいという狙いか。二人に期待することは。
「まずは大迫、浅野にはFWとして得点を取るという部分、そして得点に絡むという仕事を期待している。本人たちは状態がよければ必ずできるだろうという信頼をしている。他の選手にも登録は中盤だが、仕事ができる選手もいるし、所属クラブで実はFWをやっているという選手もいる。トップの外ができ、状況によって臨機応変にプレーしてもらいたいと思っている。FWの選手に関してだけではないが、他にもたくさん日本代表候補になるような力のある選手、結果を出している選手もいる。リストアップをしながら別の機会などで招集メンバーが変わっていくことはプロの世界では普通のこととしてある。過去の彼らを見てきたことと、現在と、未来とという見方を総合的に考えて招集していきたいと思っている。


—今回のメンバーには欧州で活躍した選手もいるが、あまり出場機会の少なかった選手もいる。調子が良い選手に託したいのか、出場機会が少ない選手を見たいのか、ミャンマー戦で出場する選手の考え方は。
「一つだけではない。所属チームでの今季の調子であったり、結果であったりという部分と、3月の代表活動で招集させてもらった選手もいるので、その中、噛み合わせながらベストな先発メンバーを選びたい。5人の交代枠もあるので、そこでチャレンジする部分などを考えながら、交代枠は試合の状況を見て使っていきたい。絶対的に基準が一つだということは難しいが、まずはこの活動の中でスカウティングしてきた選手たちを見て、この短い期間だが練習を見て、状況を見て、明日のミャンマー戦に臨んでいきたい」

●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

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