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鹿児島パパス監督が退任へ…今季就任も、家族のサポートのため苦渋の決断

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 鹿児島ユナイテッドFCは28日、アーサー・パパス監督(41)が双方合意の上で退任することを発表した。理由は家庭の事情だという。

 パパス監督は昨季まで横浜F・マリノスのヘッドコーチを務め、今季から鹿児島の指揮官に就任。クラブ公式サイトでは「クラブの戦い方として掲げた『勇猛果敢で攻撃的なサッカー』の表現に向けトレーニングと試合を重ねてきましたが、シーズン中盤に向けてこれからというタイミングでの退任となりました」とコメント。今月30日のJ3第9節・AC長野パルセイロ戦は大島康明ヘッドコーチが暫定監督として指揮を執る。

 クラブ代表の徳重剛氏によると、パパス監督から退任の申し出があったのは今月26日。「シーズン当初からご家族に体調が優れない方がおられる旨の報告は受けておりましたが、この度、緊急的な手術が必要になりました。仮に手術が無事に終わったとしても、その後も彼のサポートが必要になる可能性があり、また、コロナ禍で出入国するにも各国で隔離措置等が必要な状況で自由に往来が出来ない状況です。このような状況下で、当クラブの監督としての業務を集中して遂行できる状態にないとのことで退任したい旨の申し出でした」と事情を明かした。

 クラブ公式サイトを通じ、パパス監督は「この度、家族との距離を縮めるために、鹿児島を離れてオーストラリアに帰ることを決断しました」と退任の経緯を語っている。

「残念ながら、このパンデミックの状況は、両国間の移動という点で改善されておらず、距離はますます大きくなっています。時間の経過とともにこの状況がどんどん自分を苦しめていきました。そして私にとって家族は重要な柱であり、大好きな仕事を辞め、苦しむ家族のそばにいるという判断を下しました」

「鹿児島に到着して以来、社長、ゼネラルマネージャー、スタッフおよび選手の皆さん、そして何よりもすてきな街と、温かくフレンドリーな人々の絶対的な信頼とサポートに助けられてきました。鹿児島には特別な人がいて、このクラブは人をとても大切にし、人とビジョンのおかげで日々進歩し、特別なプロジェクトの一員でいれたことは自分の誇りでした」

「私は監督として、これほどエキサイティングなサッカーをするチームを指揮し、楽しんだことはありませんでした。私たちのサッカーはゲームを支配し、高いインテンシティで攻撃的であり、時には報われたり、レッスンを学ぶこともありましたが、常に信じ、一生懸命働き、一緒に進んできました」

「鹿児島に住んでみて初めて、なぜ日本で最も温かく、フレンドリーな街と見なされているのかがわかり、いつまでも心に残る場所であります。将来、世界が正常に戻ったときに、また皆さんに出会えることを願っています。鹿児島の人たちは特別で、いつも私の心の中にあります!」

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