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「資金繰りが困難に陥っているクラブは存在しない」Jリーグが20年度クラブ経営情報公表、34クラブ赤字、債務超過は10クラブ

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 Jリーグは28日、20年度クラブ経営情報開示の先行発表を行った。3月決算の3クラブ(柏レイソル、湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田)を除く53クラブの決算が開示がされた。

 コロナ禍の影響が大きく出ている。特に超厳戒態勢でのリモートマッチや厳戒態勢で入場者数を制限して試合運営を行ったことで、入場料収入が前年比で約6割減少。ただし「経営の継続(資金繰り)が困難に陥っているクラブは存在しない」との見解が示され、Jリーグの木村正明専務理事は「各クラブの努力がにじみ出ている数字かなと思います」と感謝を述べた。

 単年度赤字のクラブは昨年度から15クラブ増えて34クラブ。北海道コンサドーレ札幌、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、FC東京、川崎フロンターレ、名古屋グランパス、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、サガン鳥栖、大分トリニータ、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、ジェフユナイテッド千葉、東京ヴェルディ、ヴァンフォーレ甲府、ツエーゲン金沢、ファジアーノ岡山、レノファ山口FC、アビスパ福岡、V・ファーレン長崎、FC琉球、いわてグルージャ盛岡、ブラウブリッツ秋田、Y.S.C.C.横浜、SC相模原、AC長野パルセイロ、藤枝MYFC、アスルクラロ沼津、ガイナーレ鳥取、カマタマーレ讃岐、ロアッソ熊本、鹿児島ユナイテッドFCで、5億円を超える純損失をJ1で5クラブ、J2で1クラブが計上した。

 また5年連続でなかった債務超過に陥ったクラブは10クラブに上った。セレッソ大阪とサガン鳥栖が6億円を超えるなど、クラブ規模の大きいJ1クラブが大きな打撃を受けた。

■債務超過
ベガルタ仙台(▲1億2400万円)
セレッソ大阪(▲7億8800万円)
サガン鳥栖(▲6億9300万円)
東京ヴェルディ(▲3億9900万円)
レノファ山口FC(▲8800万円)
アビスパ福岡(▲2億1700万円)
ブラウブリッツ秋田(▲1700万円)
Y.S.C.C.横浜(▲4200万円)
AC長野パルセイロ(▲3300万円)
ガイナーレ鳥取(▲1億5800万円)
※福岡は増資により、2021年3月末現在債務超過を解消

 なお、Jリーグクラブライセンスの交付については、21年度末まで、債務超過および3期連続赤字を判定対象としないとする特例措置を設けている。今後も新型コロナウイルスによる状況・外部環境に大きな変化があった場合は期間の延期も検討するとしている。

■20年度純利益
札幌(▲2億7100万円)
仙台(▲4億8000万円)
鹿島(▲9億4500万円)
浦和(▲6億1200万円)
柏(3月決算)
FC東京(▲3億2500万円)
川崎F(▲1億3100万円)
横浜FM(400万円)
横浜FC(900万円)
湘南(3月決算)
清水(3800万円)
名古屋(▲5億2900万円)
G大阪(▲3億4100万円)
C大阪(▲8億100万円)
神戸(4100万円)
広島(▲1億6600万円)
鳥栖(▲7億1500万円)
大分(▲1億3300万円)
J1合計:▲53億5700万円


山形(▲1800万円)
水戸(▲2700万円)
栃木(1800万円)
群馬(5400万円)
大宮(0)
千葉(▲1億7500万円)
東京V(▲5億2700万円)
町田(600万円)
甲府(▲5300万円)
松本(300万円)
新潟(5200万円)
金沢(▲2700万円)
磐田(3月決算)
京都(1億5600万円)
岡山(▲1900万円)
徳島(7800万円)
愛媛(1100万円)
福岡(▲2億8700万円)
北九州(7000万円)
長崎(▲1億4900万円)
琉球(▲9600万円)
J2合計:▲10億6800万円


八戸(300万円)
岩手(▲1500万円)
秋田(▲3400万円)
福島(600万円)
YS横浜(▲5400万円)
相模原(▲100万円)
長野(▲5300万円)
富山(5700万円)
藤枝(▲600万円)
沼津(▲1500万円)
岐阜(1700万円)
鳥取(▲1億6100万円)
讃岐(▲4200万円)
今治(3600万円)
熊本(▲3400万円)
鹿児島(▲3800万円)
J3合計:▲3億3400万円

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