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二桁ゴールラッシュ再び!! 森保Jがミャンマーに10発完勝、2試合残して2次予選突破決定

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FW大迫勇也(ブレーメン)が4ゴール

[5.28 W杯アジア2次予選 日本10-0ミャンマー フクアリ]

 日本代表は28日、カタールW杯アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、10-0で勝利した。MF南野拓実がW杯予選開幕からの連続得点記録を6試合に伸ばし、エースFW大迫勇也(ブレーメン)が自身初の4得点で史上3人目となる国際Aマッチ2試合連続ハットトリックを達成。攻めては史上初の2試合連続二桁得点、守備では6戦連続無失点という圧巻の内容で、2試合を残して2次予選突破を決めた。

 日本はGK川島永嗣、MF板倉滉がカタールW杯予選で初出場初先発。板倉はDF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF長友佑都とともに最終ラインに入った。中盤はMF遠藤航とMF守田英正がダブルボランチを組み、2列目は右からMF伊東純也、MF鎌田大地、MF南野拓実。FW大迫勇也が1トップに入った。[スタメン&布陣]

 コロナ禍に加えて国内の軍事クーデターの影響で招集辞退者が相次いだミャンマーに対し、日本が一方的に主導権を握った。まずは前半2分、ポストプレーを試みた大迫がハードなスライディングタックルを受け、敵陣右サイドでFKを獲得。鎌田のキックの跳ね返りを守田が左足ボレーで狙ったが、大きく枠を外れた。

 その後はサイドからのクロスが合わない場面が続く日本だったが、前半8分に試合を動かした。吉田の縦パスが前線に入ると、鎌田と南野の連係でゴール前の局面を打開。2連続のワンツーからペナルティエリア左を攻め込んだ南野が、最後は落ち着いたループ気味の右足シュートでネットを揺らした。

 南野はこれでカタールW杯アジア2次予選初戦から6試合連続ゴール。FW三浦知良(現横浜FC)が1993年のアメリカW杯予選で記録した3試合から、大幅に更新しているW杯予選開幕からの連続試合得点記録を6試合に伸ばした。W杯予選での連続得点としては、2016年のロシアW杯予選でFW本田圭佑が記録した出場7試合連続にあと1試合に迫った。

 その後も攻め続ける日本は前半11分、左サイドを突破した南野がピンポイントのクロスを上げるも、フリーだった大迫のヘディングシュートは枠外。同16分には、中央右を攻め上がった鎌田の横パスを南野がつなぎ、遠藤がボレーで狙うも、これもゴール右に外れた。

 それでも日本は前半22分、右サイドでの競り合いを制した伊東が果敢なカットインから中央にパスを送り、これを遠藤、南野がつないで長友が左サイドを突破。ゴールライン際ギリギリで左足でのクロスを送り込むと、大迫が今度は完璧なヘディングシュートでネットを揺らし、リードを2点に広げた。

 さらに日本は前半30分、遠藤からの縦パスに抜け出した酒井がペナルティエリア内右で相手に倒され、PKを獲得。これを大迫がゴール右にグラウンダーで突き刺し、早くも3-0とした。ミャンマーは同32分、MFルイン・モー・アウンの強烈なミドルシュートで反撃を試みたが、これはクロスバーを越えた。

 日本は前半37分にも右サイドを突破した伊東のクロスを長友がジャンピングヘッドで折り返し、これを大迫がダイレクトで押し込んで4点目。大迫は今年3月にフクアリで行われたモンゴル戦(○14-0)に続いて2試合連続でのハットトリックで、史上3人目5回目の偉業となった。

 4-0で迎えたハーフタイム、日本は吉田と酒井を下げてDF植田直通とDF室屋成を投入。前半に右CBに入っていた板倉は左CBに移った。そして同4分、日本はさっそく室屋の右サイドを起点に決定機を創出。鎌田のグラウンダークロスは伊東に合わなかったが、エリア内で受けた南野が振り向きざまに左足で狙うと、大迫がわずかに触ってゴールに流し込んだ。

 日本はさらに後半12分、右サイドを突破した室屋の折り返しに対し、3列目から飛び込んできた守田がダイレクトで合わせて6点目。守田はモンゴル戦でのA代表初ゴールに続いて2戦連発となった。同17分、日本は守田に代えてMF原口元気を投入。原口が左サイドハーフに入り、鎌田と南野がインサイドハーフ、遠藤がアンカーの4-3-3にシステムを変えた。

 すると後半20分、日本は遠藤のボール奪取から大迫が前を向き、スルーパスに南野が反応。冷静に左足でゴール右隅に沈め、7-0とした。同25分には遠藤に代わってMF橋本拳人、同34分には伊東に代わってFW浅野拓磨を投入。同38分にはまたも右の室屋が敵陣に切れ込み、クロスから鎌田が決めた。

 日本は後半43分、南野のクロスを大迫が頭で決めて9点目。同45分には南野のFKから板倉が頭で決め、A代表初ゴールで10-0とした。その後も危なげない試合を見せた日本はモンゴル戦に続く二桁得点クリーンシートの圧勝劇。2次予選6試合を37得点0失点の6連勝で勝ち抜き、2試合を残して最終予選進出を決めた。

(取材・文 竹内達也)
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