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麻也、冨安抜けるA代表のCB陣を引っ張る植田、昌子との“再会”は「楽しみ」

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日本代表DF植田直通

 28日のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(○10-0)から一夜明け、後半開始から途中出場した日本代表DF植田直通(ニーム)が報道陣の取材に応じた。

 DF吉田麻也に代わってピッチに立った植田は東京五輪世代のMF板倉滉とセンターバックを組み、「後ろは(失点)ゼロでいくのはもちろん、攻撃参加も含めてやらないといけないなと思っていた。(板倉)滉とも話して、リスクマネジメントはしっかりできていたと思う」と、危なげなく完封勝利に貢献した。

 後半45分にはMF南野拓実のFKに合わせた板倉がヘディングでA代表初ゴール。「(南野)拓実も(自分を)狙ってはくれていたと思うけど、届かないなと思った。後ろに(板倉)滉がいるのは分かっていたので、相手を押さえつけようとジャンプして、それがうまくいって良かった」と笑顔で振り返った。

 今年1月にベルギー1部のセルクル・ブルージュからフランス・リーグアンのニームに期限付き移籍。シーズン終盤は出場機会を増やしたが、チームは2部降格の憂き目に遭った。「(シーズン)後半に行くにあたって、馴染んでいったのもあった。チームは良い結果を出せなかったけど、僕のパフォーマンスとしては徐々に良くなっていったと思う」。クラブは買い取りオプションを行使したと発表。ニームとの契約期間は23年6月までとなった。

 ベルギーからフランスへ戦いの場を移した理由については「ずっと移籍したいという思いはあって、良いタイミングでチャンスが来た。2年半ほどベルギーでプレーして、違う環境に身を置きたいというのはずっと思っていた。この環境ではこれ以上の成長がないかもという危機感もあった」と説明。リーグアンで半年間プレーし、「ベルギーとは違う部分もたくさんあった」ことを実感したという。

「ちょっとした隙を見せるだけで失点につながると思ったし、学べる部分はたくさんあった。距離感を空ければ完全に失点すると思ったし、(対戦相手の)決め切る力は上がったと思った。少しでもポジショニングを間違えればやられるという危機感を持っていた」

 代表は今後も6月3日のキリンチャレンジカップ・ジャマイカ戦(札幌ド)、7日のW杯アジア2次予選・タジキスタン戦(パナスタ)、11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(ノエスタ)、15日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(パナスタ)と続くが、吉田、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3選手はA代表を離脱し、オーバーエイジとしてU-24日本代表の活動に合流する。DF冨安健洋ら東京五輪世代の9人も同様で、A代表には国内組10人が加わり、約半数が入れ替わることになる。

 鹿島時代のチームメイトであるDF昌子源(G大阪)もその中の一人で、「何年会ってないか分からないけど、会っていろんな話もしたい」と植田自身も再会を楽しみにしている。「鹿島時代はずっと(昌子)源くんとやってきたし、僕自身、一緒にやれれば楽しみな部分もある」。26歳のセンターバックには、吉田と冨安が抜けるA代表の守備陣を引っ張っていく役目も期待されそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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