beacon

アンカー起用に手応え語った橋本拳人、ロストフでは厳格な体重管理「少しオーバーしたら呼び出されて…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表MF橋本拳人(ロストフ)

 日本代表MF橋本拳人(ロストフ)が30日、報道陣のオンライン取材に対応し、カタールW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(○10-0)でテストした4-3-3の新システムについて「違和感なくできた」と振り返った。

 日本代表はミャンマー戦の後半17分、MF守田英正に代わってMF原口元気を投入し、フォーメーションを4-3-3に変更。3月のモンゴル戦(○14-0)でも後半開始から同18分まで試していた新布陣を再び採用した。橋本は後半24分、MF遠藤航に入ってアンカーを務め、約25分間プレーした。

 所属クラブでは同じく4-3-3のシステムでプレーしているが、橋本は6ゴールの大活躍につながったインサイドハーフのポジションを担っており、役割は大きく異なる。それでも「代表では前目でやるイメージはない」と違いは織り込み済み。攻守のバランサー役としてピッチに立った。

 森保一監督からは「バランスを見て、味方に良いサポートをして判断早くプレーしてほしい」と言われていたといい、「闇雲に奪いにいくのではなく、スペースを埋めながら奪いにいくことを意識した」と橋本。「(システム変更は)どれだけ前を向いてチャンスを作るかを意識していると思うので、インサイドハーフの2枚にいい形でボールを預けることを考えてプレーした」という。その結果、「アンカーは久しぶりだったけどそこまで違和感なくできた」と手応えの残るトライとなったようだ。

 今季からロシアのロストフに移籍し、膝の負傷による長期離脱がありながらも6ゴールを記録。「球際で負けただけでもめちゃめちゃ怒られるし、僕は常に闘うということを口すっぱく言われている。私生活でも厳しいし、体重が少しオーバーしたら呼び出されて怒られる。でもカリスマ性があって、慕われている監督。僕も刺激を受けて成長させてもらっている」と苦笑い気味に仰ぎ見る元ロシア代表のバレリー・カルピン監督のもと、異国の地で貴重な経験を積んでいる。

 森保ジャパン発足直後はMF柴崎岳(レガネス)と遠藤で磐石だったボランチも、ともに昨夏から海外挑戦を果たした守田と橋本の台頭でレギュラー争いが活性化。「プレーさせてもらうことが光栄で、責任感と覚悟を持ってここにきているので、ポジションを奪いたい、自分のできるプレーを最大限発揮してアピールしたいという思いは持っている」。そう決意を示した橋本は「持ち味であるボールを奪ってから前に展開してチャンスを作る、奪われた後に回収してピンチを防ぐというプレーを90分間続けていきたい」とアピールを続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP