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無失点で初のU-24代表合宿に向かうGK鈴木彩艶「一番下から五輪代表に入りたい」

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浦和レッズGK鈴木彩艶(写真は5月22日のもの)

[5.30 J1リーグ第17節 浦和 0-0 名古屋 埼玉]

 出場したリーグ戦で5試合無敗、そのうち4試合が無失点。名古屋戦を0-0で終えた浦和レッズGK鈴木彩艶は、「自分としては前節(広島戦△2-2)にミスをして引き分けだったので今日はとにかくゴール守ることを意識した。まずはGKの第一の仕事ができたのはよかった」と振り返った。

 前半は名古屋ペースで試合が進み、何度かピンチに見舞われた。だが、ゴール前に立ちはだかる彩艶の威圧感は抜群だった。18分、FW山崎凌吾のシュートを1対1でナイスセーブ。すると、80分にはFW柿谷曜一朗の縦パスを受けたFW齋藤学がペナルティエリア左から右足でシュートを打ったが右ポストを直撃した。運も味方しての勝ち点1奪取だ。

 攻撃については課題があると語った彩艶だが、リカルド・ロドリゲス監督が要求するビルドアップへの参加については「最初の頃は前を見たら下が見えなくなったり、逆に近場を見ると遠くが見えなかったりしたが、今は余裕を持ってボールをつなげることができている」と成長を実感している。

 31日からはU-24日本代表合宿に初参加する。今までU-17、U-20など年代別代表に選ばれ、時に飛び級も経験してきたが、本番まで2か月を切ったタイミングでの“五輪代表候補選出”には格別の思いがあるだろう。

「代表には今までも行っていたが、今回は五輪代表で初招集。一番下からスタートするが、浦和でつかんだ自信を胸にここから追い上げて五輪代表に選ばれたい。勝負したいという思いがあるので今まで以上に取り組んでいきたい」と力強く決意を述べた。

(取材・文 矢内由美子)
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