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「最初から使ったのは深井くらい」と監督も素材の良さに太鼓判、駒澤大DF飯田晃明が1年生レギュラー掴む

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DF飯田晃明(左)とFW太田龍之介がU-20日本代表合宿前にマッチアップした

[5.29 関東大学L1部第7節 明治0-2駒澤 保土ヶ谷]

 大学生14人が選ばれたU-20日本代表候補メンバーに、駒澤大からは1年生DF飯田晃明(1年=丸岡高)のただ一人が選ばれた。29日に対戦した明治大には同代表候補4人が在籍。特にFW太田龍之介(2年=岡山U-18)とはマッチアップした。

 飯田は20年度のプリンスリーグ北信越を優勝、昨冬の高校選手権でも16強に勝ち上がった丸岡高の主力で、高校選抜にも選ばれた。前年度の主将だったFW田海寧生を追うようにして駒澤大に進学。開幕戦に途中出場してデビューを飾ると、続く第2節では先発出場。ここまで7試合すべてに出場し、天皇杯の相模原戦でもピッチに立った。

 秋田浩一監督も「最初から1年生で使ったのは深井くらいじゃないですか」と、元Jリーガーで現在同大でコーチを務める深井正樹氏を例に出して比較するほど期待を寄せる。さらに「個人的には中盤が良いのかなと思うけど、今はチーム事情でCBで使っている。でもそつなくやれるし技術、高さ、強さがある。何より1年生ですが声を出せる。楽しみですね」と素材の良さに太鼓判を押した。

 しかし29日の明治大戦では後半19分に一人目の交代カードでベンチに下がった。少し疲れが出始めていることを考慮したものだというが、CBが一人目で交代してしまったことは反省だ。「自分の中では関東リーグに出場した中で悔いが残る試合だった」と唇を噛んだ飯田は、「入学して2か月しか経っていないのに使ってくれている意味をもっと理解しないといけない」と意識を高くした。

 31日からは初の世代別日本代表候補合宿に参加する。大学に入学してすぐにレギュラーを獲得した実力が認められた結果だ。ただ本人は「もっと体力をつけないといけないし、駒澤大学に合ったサッカーをしないといけない。これからの自分のためにもやっていきたい」とどこまでも謙虚に話す。

 自分の頑張りを地元の人たちに伝えたいとも意気込む。「インターハイ予選も始まって、自分も負けてられないぞという気持ちでいる。(自分が代表に選ばれたことで)後輩も頑張ろうという気持ちになってくれている。今まで支えてくれた方たちのためにももっとやらないといけないと思っています」。

 夢は「海外でプレーできる選手になること」。駒大サッカーを落とし込むことで、海外の選手に負けない屈強なプレーヤーになることを目指す。

●第95回関東大学L特集

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