beacon

ブラインドサッカー日本代表は世界3位スペインとドロー、黒田智成の2戦連続弾で決勝に大きく近づく

このエントリーをはてなブックマークに追加

大会に臨むブラインドサッカー日本代表

 ブラインドサッカー国際大会「Santen IBSA ブラインドサッカー ワールドグランプリ 2021 in 品川(以下、Santen ブラサカグランプリ 2021)」の3日目が1日に行われた。ブラインドサッカー日本代表はスペイン代表と対戦し、1ー1でドロー。3日には、最終節で世界ランク1位のアルゼンチン戦と対戦する。

 日本は開幕戦のフランス、第2戦のタイから白星を奪取。総当たり戦を終えた後の決勝に進むため、第3戦のスペイン戦でも勝利を狙った。先発メンバーは3試合変わらず、ゴールキーパーに佐藤大介、フィールドプレーヤーに佐々木ロベルト泉田中章仁川村怜黒田智成を起用した。

 世界ランク12位の日本は、3位のスペインとも序盤から拮抗。前半3分には黒田が立て続けにシュートを放ち、チャンスを作る。同8分には佐々木が右足シュートも相手GKにセーブされた。一方、17分にはピンチの場面も、GK佐藤が横っ飛びセーブで守り切った。

 日本は前半をスコアレスで折り返す。後半の始めはスペインが攻勢を強めるが、日本は連携の取れた守備を張る。川村と黒田、佐々木が距離間を保ちながら、運動量豊富な動きでプレス。こぼれ球は危機察知能力の高い田中が回収する。自陣で危ない場面になると、一旦GK佐藤に戻し、サイドフェンスにぶつける形のカウンターを仕掛けた。

 すると後半9分にチャンス到来。スペインの攻撃をGK佐藤がキャッチすると、サイドフェンスに向けてスローを飛ばす。拾った黒田が右サイドからカットインし、相手選手をかわすと、左足シュートをゴールに突き刺した。黒田はタイ戦に続いて2試合連続ゴールとなった。

 日本は後半16分に再び決定機。GK佐藤のスローからエース川村が左サイドをドリブルで運ぶ。カットインから右足シュートを放つが、惜しくもゴール右ポストに直撃。追加点にはならなかった。

 守り切りたい日本だが、後半18分に失点。ゴール近くで相手にFKを与えると、スペイン“背番号10”ハダウィが左足シュートを放つ。鋭い弾道がゴールネットに突き刺さり、日本は3試合目にして初の失点を喫した。

 試合はそのまま1ー1で終了し、日本は勝ち点1を獲得。決勝進出は決めることができなかったが、総勝ち点7で暫定首位に立っている。

●ブラサカ/障がい者サッカー特集ページ
●日本障がい者サッカー連盟(JIFF)のページはこちら

TOP