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U-20代表候補屈指の技巧派、MF谷内田哲平は京都で守備の成長実感。そして「攻撃で違いを」

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U-20日本代表候補合宿で技巧派MF谷内田哲平(京都)は守備面でも奮闘

 世代屈指の技巧派MFは、新たな恩師の下で成長を実感しているようだ。U-20日本代表候補合宿に参加しているMF谷内田哲平(京都)は、1日午前のトレーニングで正確な1タッチパスやサイドチェンジを見せていた一方、素早い判断で相手選手に寄せて厳しいチェック。ボール奪取の部分も発揮していた。

「午前中のメニューでは守備のところを言われていました。京都でも、守備のところは求められているので、やってきた部分を代表でも出せれば良いなと思います」と谷内田。守備意識の高さは今年から京都の指揮を執るチョウ・キジェ監督の影響が大きいという。

「守備の部分で、予測して動き出すところを意識してやっているので、そういう部分で自分の中でも成長できている部分というか、大きくて、あとはそれを攻撃に繋げられるようにできたら良いと思っています」。1本のパスで相手の守りを攻略する力の持ち主は、着実にレベルアップしている守備を攻撃に活かし、より違いを生み出す回数を増やす考えだ。

「(U-20代表で自分は)やっぱり攻撃で違いを見せれる選手になっていかないといけない」。ただし、守備を疎かにするつもりは毛頭ない。チームのコンセプトでもある「守備から攻撃」を大事にしながら、その中で強みを発揮していく。

 この日は9対9の練習で帝京長岡高(新潟)時代のチームメート、MF田中克幸(明治大)と同じチームでプレー。田中のサイドチェンジが谷内田へ届き、逆に谷内田も田中の動きを見逃さずにプレーしていた。谷内田は「約1年ぶりくらいにやってみて、何も言わなくても分かってくれますし、そういう部分ではやりやすいのかなと思います」と微笑。選手権を沸かせた2人がともにパリ五輪を目指すU-20日本代表に定着することができるか、注目だ。

「自分の目標のために、代表活動を大切にしていきたい。(今回の合宿は)あと少しですけれども、自分の良さを出しながら、やっていきたいと思います」。ルーキーイヤーの昨年はJ2でも技巧を発揮していたが、今年は未だ出場無し。我慢の時期が続いているが、前向きだ。あまり闘争心を表現するタイプの選手ではないが、目標とする世界での活躍のためにも、1つ1つのメニュー、プレーでアピールを続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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