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鹿児島高が鹿児島南に逆転勝ちで鹿児島3位に。チームが求める「本当に自分たちが全国に行きたいんだ」という覚悟

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前半27分、鹿児島高FW久保創志が右足で同点ゴール

[5.29 インターハイ鹿児島県予選3位決定戦 鹿児島高 3-1 鹿児島南高 OSAKO YUYA stadium]

 令和3年度全国高校総体(インターハイ)「輝け君の汗と涙 北信越総体2021」サッカー競技(福井)の鹿児島県予選3位決定戦が5月29日に行われ、鹿児島高が鹿児島南高に3-1で逆転勝ちした。

 試合は前半8分、鹿児島南が先制する。MF東愛斗主将(3年)のFKをファーのFW北園大宗(3年)が頭で繋ぎ、最後はFW畠野龍斗(3年)が右足でゴールネットを揺らす。だが、ボールを繋いで攻める鹿児島は27分、左CKのこぼれ球を繋ぎ、最後はスルーパスで抜け出したFW久保創志(3年)が同点ゴールを奪う。

 鹿児島南は活動量の多い東やGK松下旬(3年)を中心とした我慢強い守りからカウンター攻撃で対抗。だが、鹿児島は181cmのCB栗田昂尭(3年)や正確なキックを繰り出すMF鮫島汰希(3年)、レフティーの10番MF田平健悟主将(3年)がパスの出しどころとなって相手にプレッシャーを掛け続ける。

 そして後半7分、中盤中央からドリブルで大きく前進した鮫島がスルーパス。これで左中間を抜け出したMF梁瀬元陽(3年)が左足で決めて勝ち越し。鹿児島南も準決勝の鹿児島城西高戦で追撃ゴールを決めている10番MF下川床諒矢(3年)を投入し、その1タッチパスなどから反撃をする。だが、鹿児島は17分、田平の左足CKが相手オウンゴールを誘って3-1。3位で大会を終えた。

 近年、継続的に鹿児島上位へ食い込んでいる鹿児島は、準々決勝で伝統校・鹿児島実高に4-1で快勝。そして、準決勝では2月の練習試合で2-1の勝利を収めている神村学園高に挑戦した。だが、相手の奪い返しの速さと技術力の高さの前にほとんどサッカーをさせてもらえずに0-2で敗戦。左SB廣濱昂志(3年)の負傷欠場が痛かったことは確かだが、それでも相手のプレッシャーを楽しむことができるように成長しなければならないことを実感する試合だった。

 加えて、帝京高(東京)OBの樺山市基監督は「学校生活、サッカーのトレーニングとか、意識高く、『本当に自分たちが全国に行きたいんだ』という覚悟が一個出てきてくれればいい」と求める。

 本当に勝ちたい気持ちが出てくれば、サッカーも私生活もより研ぎ澄まされるはず。帝京の先輩である大津高(熊本)・平岡和徳総監督の言葉から学ぶ指揮官は、選手たちの変化を期待した。「(連覇している神村学園には)神村プライドみたいなものが出てきています。ウチはまだ可愛い顔していますから」。神村学園に完敗を喫した選手たちも、その覚悟が必要であることを理解してきている。

 田平は「日頃の練習から『自分たちが絶対に優勝する』という高い意識を持って取り組めれば、自然と結果はついて来ると思う。まずは県で必ず優勝を取ることと全国でも戦えるチームになるためにこれから、日頃から積み上げていけるようにしたいと思います」。この日はしっかりと判断し、相手に判断させないようなサッカーで今後に繋がる3位。前線のスピードなど特長も持つ鹿児島が本気の日々を過ごして選手権で鹿児島サッカーの歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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