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「強めに削られてスイッチが入った」鎌田大地、対面2人いなして4試合連発

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日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)が2点目

[6.3 チャリティーマッチ 日本代表 3-0 U-24日本代表 札幌ド]

 巧みなトラップからのコントロールシュートで、U-24日本代表の守備陣を手玉に取った。前半41分、日本代表の追加点を奪ったMF鎌田大地(フランクフルト)はこれで2021年の全4試合で連続ゴール。「とくにプレーで考えることなく身体が勝手に動いた。そういう時はいい時だと思うし、今日は良かったと思う」と前向きに振り返った。

 キリンチャレンジカップ・ジャマイカ戦の中止を受け、スクランブルで組まれた五輪代表とのチャリティーマッチ。「ワンチーム、ツーカテゴリ」を掲げる“森保ジャパン”同士の対決に際し、鎌田は「やりづらかった」と振り返る。

 それでも序盤に鎌田の右コーナーキックから先制点が入ると、U-24日本代表はボランチを担ったMF板倉滉を中心にガツガツとした対人守備を展開。これが「僕が思っていたより相手もこっちも気合が入っていて、僕はたぶん他の選手よりふんわり入ったと思う」という鎌田に危機感を抱かせたという。

「強めに来られて削られてから、ヤバいなと思ってスイッチを入れられたのでよかった」。そう振り返った鎌田は2列目のポジションで横幅を使ったプレーを続け、相手のマークをかいくぐりながら攻撃をサポート。なかなか最終ラインから的確なボールが配給されず、攻撃が停滞した時間帯も続いたが、前半終了間際のワンチャンスで試合を動かした。

 前半41分、中盤でトランジションを制したMF橋本拳人の浮き球パスが前線に送り込まれ、MF南野拓実がヘディングで落としたボールにペナルティエリア内に走り込んで反応。ワンタッチ目で左に持ち出して対面した相手DFの重心を揺らすと、コントロールされた左足シュートで対面2人の逆を取り、ゴール右隅に突き刺した。

「(南野)拓実くんがしっかりいい落としをしてくれて、2対2というのはわかっていたので、いいトラップができた。シュート自体はボテボテだったけど、いいコースに行ったと思う。入って良かった」。オーバーエイジ抜きで臨んだU-24日本代表に対し、ゴール前のクオリティーでの違いを見せつける一撃だった。

 日本代表はここからカタールW杯アジア2次予選の残り2試合と、貴重なヨーロッパ勢との対決となるキリンチャレンジ杯・セルビア戦を控える。目下4試合連続ゴール中の鎌田は「予選突破は決まっているけど、森保さんは手を抜くことを絶対に考えない監督なので、目の前の試合でいい試合をすることを意識してやらないとダメ。目の前の試合をいい内容で戦い、したいことをしっかり表現して、なおかつ勝つことをやっていかないといけない」と気を引き締めた。

(取材・文 竹内達也)
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