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「自分が決めたい」。綾羽はエースMF渡辺叶夢が鮮やかな一撃で決勝点:滋賀

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後半25分、綾羽高の10番MF渡辺夢叶が決勝ゴール

[6.3 インターハイ滋賀県予選準決勝 水口高 0-1 綾羽高 布引グリーンスタジアム]

 エースが試合を決めた。綾羽高は後半25分、MF西本悠亮(3年)の展開から左のFW下新健助(3年)がラストパス。ペナルティーアークへ走り込んだ10番MF渡辺夢叶(3年=ラドソン滋賀FC出身)が右足ダイレクトで合わせて決勝点を挙げた。

「アウトにかけながら。大会期間中はシュート練習も多めにやってきて、ああいうシーンもやっていたので、練習通りで気持ち良かったです。しっかり狙ったところに、(シュートが)しっかりと行ったのでめちゃくちゃ嬉しかったです」

 1年時から公式戦に出場し、国体も経験してきた渡辺は今年、綾羽の10番を背負う。この日は前半からシュートの巧さを披露。0-0の状況が続く中、自分が決めるという強い意志を持ってプレーしていた。

「風もあって長いボールが増えた試合だったんですけれども、自分がセカンドボールを拾って、前(FWが)2人いるんですけれども、自分が決めたいという気持ちでやっていました」。そして訪れた最大のチャンスで仕留めたエースを岸本幸二監督も「大事なところで決めてくれた」と讃えていた。

 リーグ戦では、DFからコンバートされた182cmFW下新健助(3年)がゴールを量産中。「(対抗心は)めちゃくちゃあります。前は数字、ってよく言われるので得点は意識してやっています」。昨年度の選手権予選は守備陣の奮闘に応えられなかったこともあり、より得点にこだわって、インターハイ予選に臨んでいる。

 今大会は4得点。FWルイス・スアレス(アトレティコ・マドリー)が憧れというエースは、チャンスでよりしっかりとゴールに結びつけたい考え。決勝ではより1本にこだわり、ゴールを決めて、チームを全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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