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示せるかA代表の力…“凱旋試合”に臨むDF冨安健洋「後ろから安定感を」

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U-24日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)

 久しぶりに東京五輪世代の活動に合流した。そして、翌日には“凱旋試合”が控えている。U-24日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)は「楽しみな気持ちが大きい」と白い歯を見せた。

 東京五輪世代の一員ながらも、冨安が同代表の活動に参加したのは18年6月のトゥーロン国際大会のみ。18年8月に初招集され、同年10月にデビューを飾ったA代表で主力まで上り詰め、その後はA代表の一員としてプレーしてきた。

 トゥーロン国際大会時は、「ベルギーに渡ったばかりで、半年間プレーできずに呼んでもらったので、まずは自分のプレーをして試合勘を取り戻すことにフォーカスしてやっていた」こともあり、約3年ぶりの合流も「チーム全体の変化は正直分からない」。しかし、「海外組やA代表の選手が増えたので、明らかに個々の能力が上がった状態で集まれていると思う」と続けた。

 その一方で、前日にはA代表との“兄弟対決”に0-3の完封負けを喫したこともあり、「能力の部分でA代表に劣ることは分かったので、五輪に向けてもそうだし、その後A代表に絡んでいく意味を含め、個人のレベルアップが必要だと思う」と話している。

 翌日のU-24ガーナ戦は、下部組織から育った福岡のホーム・ベスト電器スタジアムで開催される。札幌から福岡への移動が、暴風雨の影響を受けて遅れたこともあり、「いつ福岡に行けるんだろうという思いはあった」と苦笑しつつ、「明日、僕が育ったスタジアムでプレーできるので楽しみな気持ちが大きい」と“凱旋試合”を待ちわびている。

 “兄弟対決”で出場機会が訪れなかったことで、かつてのホームスタジアムのピッチに立つ可能性は十分考えられる。「常にA代表に呼んでもらい活動させてもらっている。オーバーエイジの3人を含めてしっかり後ろから安定感をもたらせればいいと思っている」。約3年ぶりのU-24日本代表の試合で、A代表戦士としての実力を示したいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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