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“仮想・南アフリカ”ガーナ戦控えるU-24日本代表…横内監督「良いシミュレーションになる」

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U-24日本代表を率いる横内昭展監督

 五輪本大会初戦を想定した一戦となる。翌5日にU-24ガーナ代表と対戦するU-24日本代表の横内昭展監督が4日、オンライン会見に出席して意気込みを語った。

 前日には、急きょ札幌で組まれた日本代表との“兄弟対決”に臨んだ。試合開始早々の前半2分に失点して主導権を握られると、同41分、後半7分にゴールを奪われて3点のリードを許してしまう苦しい展開に。後半33分に投入されたMF遠藤航(シュツットガルト)が存在感を示したものの、ゴールは生まれずに0-3の完封負けを喫した。

 わずかな出場時間ながらも、自身の存在価値を証明した遠藤航。指揮官も「航に関してはA代表でもすでに中心となってやっているし、クラブでも中心でプレーしている。ある程度、計算できるというか、どんな相手でも自分の力を発揮できる選手」と信頼を寄せる。それは遠藤航だけでなく、オーバーエイジとして招集したDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)にも同様のことが言える。

「そういった安定したプレーは、航だけではなく、あとの2人のオーバーエイジももちろん。だからこそ、チームに加わってもらっている。そのパワーを今回の親善試合で出してほしい」

 五輪初戦では南アフリカとの対戦が決定。今回のガーナ戦は、南アフリカ戦を想定したものとなる。「アフリカのチームとやりたいとリクエストして、ガーナという良い相手を組んでもらった。アフリカ特有の選手が、前線の選手に個で打開できるスピードとパワーを持った選手がいる。本戦に向けて良いシミュレーションになる相手だと思う」。

 “兄弟対決”から中1日で迎える厳しい一戦となるが、「本当に貴重な親善試合。チームとしてやるべきことをやった上で、個人のストロングを試合で出してほしい」と選手たちに期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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