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“第一歩”踏み出したMF坂元達裕、A代表での衝撃を語る「感じたことのないスピード感だった」

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日本代表MF坂元達裕(C大阪)

 U-24日本代表とのチャリティーマッチで日本代表初出場を果たしたMF坂元達裕(C大阪)が5日、オンライン取材に応じた。「なかなか攻撃の時間が作れず、守備に回る時間が多くなった中、良いところをアピールできれば良かったけど、足りないところがあった」。初戦での反省を糧とし、次は正真正銘のA代表初キャップを目指していく構えだ。

 A代表に初めて合流した坂元は、3日に行われたU-24日本代表との一戦で、後半17分から途中出場。国際Aマッチではないため公式な出場記録には残らないが、代表選手としての第一歩を踏み出した。しかしながらピッチに入ると、試合の主導権をU-24代表に握られ、なかなかボールに絡むことができず。十分に持ち味を披露したとはいえない内容に終わった。

 練習機会が限られている日本代表において、試合で所属クラブのようなパフォーマンスができるかどうかは最初の関門。そのためにはまず、普段のトレーニングから自身の持ち味を周囲に認識させることが必要だ。坂元の場合、まずは1対1でのドリブルがそれにあたる。

「ドリブルはどこかでアピールする場を作らないといけない。試合の中でポジショニングや味方との連携の中で仕掛けられる舞台をつくって、チャンスがあるときにどんどん自分の武器であるドリブルを出していければと思っている」。

 もっとも、坂元自身は代表チームに合わせたプレービジョンの必要性も認識している。

「代表に入るとプレースタイルも、味方の選手たちの個性も、やっているサッカーも違う。自分がうまく対応するというか、馴染んでいけるプレーをしないといけない」。

 そう語った坂元は「前の選手は足元があるので、自分が中に入ってリズムを作りながら当てて、もう一つ受けてゴールに向かう動きは増やしていける」とし、「1対1は自分の武器だけど、味方と連係をとりながら中に入っていってクロスを上げたり、中で崩していくプレーは得意なプレーでもある。チームが変わっても、状況に応じていろんな選択ができるようにしていきたい」と力を込めた。

 活動期間中のトレーニングでは欧州組の強度に触れ、「球際の部分、プレスに来るスピードは感じたことのないスピード感だった。正直びっくりした」と衝撃を受けたという坂元。そのインパクトは「この中で思うようにプレーできるようになれば、もっと自分は上に行けるのではないかと思った」と大きな刺激になったという。

 7日のW杯アジア2次予選・タジキスタン戦、11日のキリンチャレンジ杯・セルビア戦、15日のW杯アジア2次予選・キルギス戦はそうした学びをピッチの上で表現するチャンスだ。正真正銘のA代表初出場に向けて坂元は「初めて代表でチャレンジする場をもらって、挑戦していくしかないと思っている。もっと力強く、結果を残すという強い思いを前面に出していければ」と意気込む。

(取材・文 竹内達也)
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