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大会屈指の危機察知能力で準Vに貢献、ブラサカ日本代表・田中章仁「少しでもトップレベルに近づく」

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田中章仁は守備の要として躍動

 世界大会で初の決勝進出を果たすも、準優勝に終わったブラインドサッカー日本代表。田中章仁は守備の要として躍動。スポンサーの田中貴金属による「TANAKA Great effort award賞」を受賞した。

 日本はグループリーグ4試合と決勝の合計5試合で、先発メンバーを一度も変更せずに挑んだ。ダイヤモンド型を基本形とする日本の中盤の底に張った田中。自陣に流れたボールにいち早く反応し、ボールを回収し続けた。ブラインドサッカーでは、サイドフェンスを攻撃に上手く活用する。田中は危機を察知し、サイドフェンスで相手の攻撃を封印。自陣のGKに戻すなど、守から攻の切り替えの起点にもなった。日本はグループリーグで大会最少の1失点。田中の守備力が大きく生かされた結果となった。

 しかし、今大会2度目の対戦となったアルゼンチンには上手く対応しきれなかった。田中は試合後の取材で「ディフェンスから攻撃につなげるっていうところが、ちょっと今回やりきれなかったところが多い」と振り返る。グループリーグ最終節でのアルゼンチンとの初戦では無失点に抑えてみせたが、「それでもそこを突破してくるのが本当の世界レベルのプレー。そこを止めきれなかったっていうのが、今日の敗戦につながったかなと思います」と世界ランク首位の実力を思い知った形となった。

 準優勝という自信とともに、浮かび上がった課題。パラリンピックまでの残り時間で「色んな課題を一つずつ潰して、あと2か月半くらいで少しでも世界のトップレベルに近づいていって、大会で実力を発揮したい」と語った。

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