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誰より陽気なブラインドサッカー日本代表・佐々木ロベルト泉「悔しさもあるけど、みんな一緒にやれて楽しかった」

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持ち前の明るさで大会を盛り上げた佐々木ロベルト泉(中央3番)

 誰よりも陽気なブラインドサッカー日本代表・佐々木ロベルト泉は、大会終了後も笑顔を絶やさない。オンライン上の取材でも「すごく楽しかった」と笑みをこぼした。

 約一年半ぶりの国際大会に臨んだ日本。コロナ禍で活動は制限されたが、着実に力をつけ、グループリーグは2勝2分の2位通過。世界大会で初の決勝進出を果たした。決勝の相手は、グループリーグでスコアレスドローに終わっていたアルゼンチン。世界ランク首位との再戦は、0ー2の完敗に終わった。

 だが、佐々木は笑顔で大会を終えた。ブラジル・サンパウロ生まれの日系3世。18歳で来日した佐々木は「スペインとか言葉が通じる国が多くて、コミュニケーションもできた」とその交流を楽しんだ。「いま世界はコロナウイルスのせいでなかなか交流できない。試合もできないので、僕は楽しかった。悔しいところはあるけど、一番はみんな一緒にやることができて楽しかった」と大会を振り返った。

 試合ではサイドからの攻撃を担い、幾度もチャンスを創出。しかし、アルゼンチンの牙城を打ち破ることはできなかった。「ゴール前でのシュートを正確に、もうちょっと落ち着いてシュートを決められるように」。日本は大会を通じて3失点と守備面で成果を残した一方、佐々木は攻撃面での課題を挙げる。「今までずっとディフェンス(の練習)をやっていた。今度はオフェンスのところを、もっと力を入れないといけない」と語る。

 佐々木自身は今大会無得点に終わった。高い位置でのボール奪取からチャンスは作れた。「そこまで持っていく力はある」と自らの力を把握しつつ、「シュートのところ、フィニッシュのところを磨かないといけない」とパラリンピックまでの宿題を見つけていた。

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