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準優勝という自信を胸に…ブラインドサッカー日本代表主将・川村怜「さらにその精度を上げていかないと」

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主将の川村怜とGK佐藤大介

 ブラインドサッカー日本代表は、国際大会「Santen IBSA ブラインドサッカー ワールドグランプリ 2021 in 品川(以下、Santen ブラサカグランプリ 2021)」で準優勝。優勝には届かなかったが、世界大会で歴史的快挙を成し遂げた。主将の川村怜が大会を振り返った。

 コロナ禍で約一年半の間、国際大会から離れていた日本。しかし、その中でできることを実践し続け、着実に力を付けていった。そして迎えた今大会。グループリーグ初戦で連勝すると、強豪のスペイン、アルゼンチンとドロー。2勝2分で初の決勝進出を決めた。決勝ではアルゼンチンとの再戦に。だが、世界ランク首位の実力を見せつけられ、0ー2で完敗。準優勝という結果に終わった。

 チームを率いた川村は「緊張感はありましたね」と冷静に振り返る。「(グループリーグ)4試合目で自力で決勝進出を決めた瞬間もそうですし、達成感と決勝を経験することができるという、いい意味での緊張感と達成感がありました」と初めて経験した決勝の舞台を噛みしめていた。

 決勝では2失点を喫したが、「事前にコーチたちの分析情報を得た上で、守備のところでは、かなり分析通りにできた。僕らもコミュニケーションを取りながら、ポジションを取って、いい守備ができたと思います」と手応えを語る。「2失点してしまいましたけど、相手の強度も含めて、ある程度想定内の中で試合ができたと思います」。無得点に終わったが、攻撃面でも川村を中心に、アルゼンチンのゴールを何度も脅かした。

「ラストのリードされている中で、プレスをかければ相手も嫌がっている雰囲気があった。もっともっとゴール前に進入して、最後打ち切れるところまで精度を上げていくことがこれからの課題になるかなと思います」

 国際大会で結果を残した日本は、満を持してパラリンピックに進む。川村は「以前と比べても、どの国相手でもタフな戦いができたんじゃないかなと思います」と自信を口にする。「さらにその精度を上げていかないと、世界トップには勝てないんだなっていうことは実感して、課題も得たので。残り3か月、しっかり向き合ってさらに高めていきたいと思います」。手にした自信と悔しさを胸に秘め、さらなる高みを目指していく。

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