[6.5 国際親善試合 U-24日本 6-0 U-24ガーナ ベススタ]

　レフティー同士が見事なハーモニーを奏でた。MF久保建英(ヘタフェ)とともに先発出場したMF堂安律は、「感じたままにプレーするのが二人の良さを出し合える」と手応えを感じたようだ。

　4-2-3-1の右サイドハーフの位置でスタートした堂安だが、トップ下の久保と頻繁にポジションを変えて攻撃をリードする。「特にコミュニケーションを多く取って試合に臨んだわけではない」。しかし、片方が中央に入れば、片方がサイドに開き、片方が右に移動すれば、片方が中央へとポジションを移す。意志の疎通は抜群だった。

「彼の良さは分かっているし、彼も僕の良さを分かってくれていると思うので、お互いに引き出しながらやろうと意識してピッチに立った」

　前半16分には久保のシュートのこぼれ球を堂安が左足ボレーで叩き込み、先制点を奪取。「少しラフにこぼれてきた。まだシュートを打っていなかったので、『一本打っておこう』と軽い気持ちで打ったけどそれが功を奏したし、当てたときのフィーリングも良かった」と自身同代表初ゴールを振り返った。

　前半32分には中央に入った久保が2点目を奪取し、後半4分にはDF吉田麻也(サンプドリア)から中央でパスを呼び込んだ堂安がMF相馬勇紀(名古屋)のチーム4点目をお膳立て。その他の場面でも2人が積極的にボールに絡み、攻撃にリズムとアクセントをもたらした。

　久保との“共演”に「感じたことを考えずに、そのまま出すのが一番2人の良さを出し合える。感じたままに動いて、感じたままにプレーするのが2人の良さを出し合える。まだ完璧じゃないけど、徐々に向上していると思う」と手応えを感じつつ、さらなる高みを目指していく。

(取材・文　折戸岳彦)

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