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OA打診は「来なかった」と笑顔の昌子、ガーナ戦を見て「やっぱり素晴らしい3人」

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アピールを誓うDF昌子源

 オーバーエイジが加わったU-24日本代表の戦いぶりはA代表の選手にとっても衝撃だった。今月3日に行われたA代表対U-24日本代表のチャリティーマッチ前には「すごく良いパフォーマンスをしたらここで五輪のオーバーエイジが変わるかもしれない」と冗談交じりに意気込みを示していた日本代表DF昌子源(G大阪)。報道陣から「オーバーエイジの打診は来たか」と聞かれると、「来なかったですね」と笑顔で応じた。

「昨日の試合を見ていたら、やっぱり素晴らしい3人だなと改めて思った。見ている側の皆さんもそう思ったのではないか」。DF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航のオーバーエイジ3選手が先発した前日5日のガーナ戦はU-24日本代表が6-0で完勝。特にオーバーエイジの選手たちが別格の存在感を見せた。

 同じセンターバックの吉田について昌子は「ミスが少なかったのもそうだし、経験から来る落ち着きもある。チームに安定感、落ち着きをもたらすという部分はテレビを見ているだけでも感じた。そこは自分も見習って、代表だけでなく、所属チームでも安心感を与えられたらと感じた一戦だった」と改めて刺激を受けた様子だった。

 先月28日のW杯アジア2次予選・ミャンマー戦(○10-0)後、オーバーエイジのほか、DF冨安健洋ら五輪世代の選手もA代表を離脱した。7日のW杯アジア2次予選・タジキスタン戦(パナスタ)、11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(ノエスタ)、15日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(パナスタ)は、森保ジャパン不動のセンターバックだった吉田と冨安を欠いての試合になる。

 W杯アジア2次予選はここまで6戦全勝。37得点無失点と、いまだ失点していない。6試合中3試合が吉田と冨安のコンビ。2試合が吉田とDF植田直通、1試合が吉田とDF板倉滉の組み合わせだった。

 吉田、冨安が抜けて失点するわけにはいかないというプレッシャーもあるだろうが、昌子は「それはどの試合も同じ。センターバックとして出る以上、失点したくないし、自分が出た試合は常に思っている」と強調する。U-24日本代表とのチャリティーマッチは植田とDF谷口彰悟が先発し、後半26分からは昌子が途中出場し、植田とセンターバックを組んだ。

「この前も残り20分ぐらいから、少し押し込まれている時間帯で入った。森保監督からも『中でしっかり声を出して締めてほしい』と指示を受けたし、自分が入ったときは常にゼロで終わる意識を持っている。連続(無失点)とか関係なく、それは常に思っている」。主軸不在だからこそ、自分たちの存在をアピールするチャンス。代表生き残り、レギュラー奪回を狙ううえでも重要な残り3試合になる。

(取材・文 西山紘平)

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