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久保&堂安と並んだ2列目に手応え、相馬勇紀「僕的には結構合っている」

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ガーナ戦で得点を決め、ガッツポーズのMF相馬勇紀

 先発で1ゴールという結果を残しても満足はしていなかった。前日4日のガーナ戦(○6-0)に左サイドハーフで先発したU-24日本代表MF相馬勇紀(名古屋)。3-0で折り返した後半3分にMF堂安律からのスルーパスに抜け出すと、冷静に右足で流し込み、リードを4点に広げる追加点を奪った。

 得点後のガッツポーズについては「試合が終わってから映像を見て気づいた」と苦笑いを浮かべたが、東京五輪に向けたサバイバル競争の中で生まれた一発に「自然と出たのかなと思う」と振り返った。

 2列目は熾烈な定位置争いが繰り広げられている。後半44分には自身と交代で入ったMF三笘薫がダメ押しゴール。先発した堂安、MF久保建英を筆頭にMF三好康児、MF食野亮太郎らも名を連ねる。だからこそ「全然、納得はいってないし、もっともっと最後の質にこだわりたい」と貪欲に話す。

 右サイドで堂安と久保が流動的にポジションを変えながら攻撃を組み立てるだけに、逆サイドの相馬にはフィニッシュに顔を出す役割も求められる。「右で作ってくれる分、最初は自分が外に引っ張って、幅を取って彼らのスペースを空けようと思ったけど、フィニッシュになったら中に入らないといけない」。打ったシュートは3本。「シュート数は増えているし、もっと点を取れるポジショニングを意識してやりたい」と力説した。

 攻撃のコンビネーションについても「僕的には結構合っているなと感じている」と指摘。「(久保)建英と(堂安)律が右でつくる分、僕は(上田)綺世の背後だったり、引っ張って最後中に入ったり、(酒井)宏樹選手からのクロスもチャンスになると思っている」。そうイメージを膨らませる相馬にとってもオーバーエイジの存在は大きい。

 DF吉田麻也、MF遠藤航、DF酒井宏樹のオーバーエイジ3選手が先発したガーナ戦。「後ろが安定している分、そこでしっかりボールを取り切ることができる。相手が整う前の隙であったり、カウンターを狙いやすい。自分であれば速さという特徴があるので、前に前にという攻撃は増やしていけると思う」。スピードや動き出しの質が相馬の武器だったが、「名古屋でフィッカデンティ監督の下でプレーして、守備の強度が上がったと思っている。チームのために走る、球際で戦う。攻守両面で戦えるところが自分の特徴だと思っている」と力を込めた。

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