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ついにW杯予選デビューへ…DF山根「無失点を切らすわけにはいかない」

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日本代表DF山根視来(川崎F)

 日本代表DF山根視来(川崎F)がカタールW杯アジア2次予選・タジキスタン戦(7日・パナスタ)を翌日に控えた6日、オンライン取材に対応した。森保一監督は3日のU-24日本代表戦からメンバーを入れ替えることを明言しており、10分強の出場にとどまった山根にも出番が訪れる見通しだ。

 A代表デビュー戦初ゴールを記録した3月の活動に続き、2度目の代表招集となった山根。合流からまもなく1週間、前回ではJリーグとのギャップを感じていたようだが、いまでは「練習を通して強度にも少しずつ慣れてきたし、かなりいい感じできているんじゃないかと思っている」と手応えを感じているという。

 そうした中、森保監督は6日の会見で「U-24の試合から次のタジキスタン戦に向けてはメンバー変更をして臨もうと思っている」と明言。3月のモンゴル戦で出番のなかった山根に、初めてのW杯予選出場の機会がめぐってきそうだ。

 日本は今回のアジア2次予選において、37得点0失点という圧倒的な内容で6連勝中。今回の活動では山根のライバルとなるDF酒井宏樹(マルセイユ)をはじめ、最終ラインの主力選手は不在となっており、山根は「無失点というのはサッカーで大事なこと。チームがずっとその状況で続いているので、切らすわけにはいかないと感じている」と意気込む。

 また世代別代表などの経験がない山根にとって、すべてが貴重な国際舞台。「対外国人の経験は圧倒的に少ないので、Jリーグでも数少ない機会を大事にしないといけないと考えているし、代表活動での試合は他の人たちよりもっと大きな経験にしていかないといけない」とモチベーションをたぎらせている。

 東京Vジュニアユースでは昇格を逃し、ウィザス高時代は全国経験なし。桐蔭横浜大から湘南に加入した後も、プロ1年目は負傷の影響もあって出番を与えられなかった。それでも湘南、川崎Fで着実なステップアップを遂げ、27歳にして初のA代表選出。そしてついに、W杯予選という舞台にたどりつこうとしている。

「プロになったときは誰も代表のユニフォームを着てプレーすることになると想像できなかったと思う。地道に一つずつ積み上げていって、できないプレー練習していけばそれなりにできるようになる。苦手なプレーから目を背けないことが大事かなと思う」。

 下積み時代を過ごす育成年代選手にそんなメッセージも送った山根は、この3試合でいままで得てきたものすべてをぶつける構えだ。

「ずっとやってきたことが評価されていると思っているので、そこを出すことが大事だと思うし、その中で代表の基準でできるというところを出していかないといけない」。まずは7日のタジキスタン戦、W杯予選という真剣勝負の舞台で自らの立ち位置をアピールする。

(取材・文 竹内達也)
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