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「達成というか並んだだけ」W杯予選7戦連発も満足せず、南野拓実が見据える“本田超え”

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前半40分、W杯予選7試合連続ゴールを決めるMF南野拓実

[6.7 W杯2次予選 日本4-1タジキスタン パナスタ]

 日本の10番がさらに記録を更新した。1-0の前半40分、MF古橋亨梧の右クロスに反応した日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)がニアに滑り込みながら左足で合わせ、ゴールネットを揺らす。W杯予選開幕から7試合連続ゴールは日本代表史上最長記録。W杯予選での連続得点記録としても、MF本田圭佑がロシアW杯予選で記録した出場7試合連続ゴールに並んだ。

「チームの勝利に貢献できたことが一番うれしいし、記録を更新することができて良かったと思う」。予選開幕からの連続ゴールをさらに伸ばしたことを素直に喜ぶと、本田の出場試合連続得点記録にも並んだことについては「そういう偉大な選手に並べることはうれしいけど、それに満足することなく、次の試合に向けて、いい準備をしたい」と表情を引き締めた。

「達成というか、(本田の記録に)並んだだけなので。まだまだ代表として実績を残していきたいし、満足はしていない」。11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(ノエスタ)を挟み、15日には2次予選最終戦となるキルギス戦(パナスタ)を控える。そこで日本を2次予選全勝突破に導く8試合連続ゴールを奪う決意だ。

 得点シーンについては「ニアに飛び込むとか、こぼれ球とか、ボックス内での鼻が利くプレーがゴールにつながるのではないかという気はしていた。ニアが空いていたのは感じたので、ああいう一瞬を突けたのは良かった」と振り返る。「ゴールへの嗅覚じゃないけど、イレギュラーなボールに反応して1点を取ることがこういう戦いでは重要になる。クロスからのゴールだったけど、ああいうところに飛び込んでいくのは重要だったと思う」と胸を張った。

 アシストの古橋はともに大阪の興国高校に通った同級生。高校時代は南野がC大阪U-18、古橋が同校サッカー部に所属したため一緒にプレーすることはなく、面識がある程度だったが、日本代表でそろって先発した試合でともにゴールという結果を残した。

「(古橋)亨梧が先制点を取って、アシストもして、チームの力になることを強烈にアピールしたと思う。僕自身、亨梧のクロスを決めることができて良かった」と感慨深げに語った。

(取材・文 西山紘平)

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