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[MOM3486]仙台育英MF島野怜(3年)_積極的な声出しで苦境のチームを救う

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仙台育英高キャプテンMF島野怜は球際に強い守備でチームに貢献。積極的に声も出した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.7 インターハイ宮城県予選決勝 仙台育英高 1-1(PK6-5) 聖和学園高 めぐみ野B]

 持ち味を消され、苦しみ抜いた仙台育英高。それでも最少失点にとどめ、PK戦勝利を引き寄せることができたのは、キャプテンMF島野怜(3年)が懸命に体を張って球際での激しい守備を見せ、積極的に声出しをしてチームメイトに集中を促し続けたからに他ならない。

「ここを耐えるぞ!」と自らが先頭を切って声を出してチームを鼓舞。呼応するかのように周囲も積極的に声を出すようになり、守勢の時間帯をしのいだ。「全員が声をかけて、走り切れたのが勝敗を分けました」と振り返った通り、苦しい時間帯にチーム全員で声を出す雰囲気をつくることができ、失点しなかったことは大きかった。

 島野は試合中だけでなく、普段の練習でもチームメイトに厳しい要求をするなど、積極的な声かけを欠かさなかった。「高い質で練習することで、こういう試合でも緊張せずにできました。厳しい声をかけてきた中、高い質を求め合えたのが良かったです」と、練習から厳しさを持って臨み、一つ成果が出たことに手応えを感じていた。

 インターハイに向けては「チームとしてはハイプレスと堅守速攻、高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターを見せたいです。あとは自分や(佐藤)遼、明石(海月)の個で打開して、サイド攻撃を見せたいです」と意気込みを語る。この日は守備での貢献が目立った島野だが、ぜひ攻撃でも見せ場をつくりたい。攻守の中心としてさらに存在感を高め、仙台育英を上位へと導きたい。 
 

(取材・文 小林健志)
●【特設】高校総体2021

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