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指揮官に伝えた「前でやりたい」…前田大然、“ラストマッチ”でアピールなるか

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U-24日本代表FW前田大然

 “最終選考”で残された試合はあと一つ。これまで、常連メンバーの一人として活動してきたU-24日本代表FW前田大然(横浜FM)は、12日のジャマイカ戦でゴールという結果を残そうと静かに闘志を燃やしている。

 東京五輪世代の活動に初招集されたのは、3度目の活動となった18年3月のパラグアイ遠征。ベネズエラ戦で2ゴールと結果を残すと、同年8月のアジア大会で自慢のスピードを武器に存在感を示すなど、チームの常連メンバーの一人として時間を過ごしてきた。

 2度目の活動まで招集されなかったこともあり、東京五輪を現実的に受け止められなかったが、「呼ばれ始めてから少しずつ意識し始めた」と本大会出場を目標の一つと掲げてきた。

 今回の活動では3日の日本代表戦で左サイドハーフの位置に入り、5日のU-24ガーナ代表戦ではトップで起用された。「どこで出ようが出たところで結果を残さないと五輪に選ばれない」と語りつつ、「もちろん、一番前でやりたい気持ちはあるし、(横内昭展)監督にも言った」ことを明かした。

「どっちをやりたいかと言われたので、『前でやりたいです』としっかり伝えた。あとは、どこで使うかは監督、コーチ陣が決めること。それが左サイドであろうが、FWであろうが、出たところでしっかり結果を残すのが大事だと思う」

 12日のジャマイカ戦が、“最終選考”の場で行われる最後の試合となる。「五輪に出たい気持ちはずっと変わらない。次の試合で点を取らないと生き残れない気持ちでいるので、危機感を持ってやっていく」。完全燃焼してゴールという結果をつかみとり、五輪本大会まで駆け抜けたい。

(取材・文 折戸岳彦)
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