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“神様より上”谷口との大津タッグ実現…植田直通「有名な存在で、みんなの憧れだった」

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拳を突き当てるDF谷口彰悟(川崎F)とDF植田直通(ニーム)

 日本代表DF植田直通(ニーム)が8日、報道陣のオンライン取材に対応し、大津高の先輩であるDF谷口彰悟(川崎F)とのセンターバックコンビを組んだU-24日本代表のチャリティーマッチを振り返った。試合後には高校関係者からも連絡がたくさんあったといい、「たくさんの方が応援してくれるので、期待を裏切らないように頑張りたい」と語った。

 1994年生まれの植田にとって、91年生まれの谷口は3学年上。高校では入れ替わりだったため「一緒にプレーしたことはなかった」というが、2年連続のインターハイ4強進出など全国でも注目を受けた先輩への憧れを持って過ごしていたという。

「大津高自体が先輩後輩の関係が厳しくて、2個上は神様だし、それより上はもうそれ以上」。当時をそう振り返った植田は「彰悟さんは有名な存在だったし、みんなの憧れだった。僕も同じポジションをやっていたし、負けないようにと思いながら練習に励んでいた」と明かした。

 そんな谷口とのタッグが、今月3日に行われたU-24日本代表戦で実現した。キックオフ直前、グータッチで互いに鼓舞しあった二人は、東京五輪に向けて生き残りをかけるU-24日本代表の攻撃を封殺。一度、MF久保建英(ヘタフェ)の縦パスからFW田川亨介(FC東京)に抜け出されたヒヤリとするシーンはあったが、谷口がボランチに移った後半も含めて無失点で試合を締めた。

「こういうコロナ禍のシチュエーションでは、練習でしかコミュニケーションが取れないので難しかったけど、お互い話し合って少しずつ改善されていった」。

 そんな二人はU-24日本代表戦の後も、日々のトレーニング会場で改善点を確認する姿が頻繁に見られた。「自チームのやり方が体に染み付いているので、自分と彰悟さんで違う部分があった。やり方を共有するためにそのあたりを調整した」。もし次にコンビを組む場面があれば、より連係の取れた守備に期待ができそうだ。

 また植田自身も自らのパフォーマンスにフォーカスし、11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦に臨む。

「個人の部分で勝つことは必要だと思うけど、日本の良さは組織で守れること。そういうところをたくさん出していければいいし、局面では自分の個の強さが重要になる部分もあるので、そういう局面で負けないように意識したい」。

 日本代表でのプレーについてそんなテーマを掲げた植田は「代表に呼ばれる限り全ての試合に出たいと思っているし、出た試合では勝ちたい。そういう気持ちを全面に出さないといけない」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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