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W杯4大会連続出場へ34歳長友の衰えない野心「2022年に向かって突き進む。その自信はある」

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ランニングするDF長友佑都

 W杯アジア2次予選7試合目にして初失点を喫した前日7日のタジキスタン戦(○4-1)をベンチから見守った日本代表DF長友佑都(マルセイユ)は「サッカーなのでそういうリスクはある」としながらも、「最終予選になると、あの1失点で試合が変わることもある」と厳しい口調で言った。

「1点を決められることで試合の流れだったり、相手のモチベーションだったりもまったく違ったものになる。そこは見つめ直して、チャンスを作られそうになったシーンはチームとして共有して課題解決しないといけない」

 6戦全勝で最終予選進出を決めた日本代表は主力がオーバーエイジとしてU-24日本代表に合流したこともあり、メンバーを大きく入れ替えてタジキスタン戦に臨んだ。前半6分に幸先よく先制したものの、直後の9分にクロスから失点。これが2次予選では初めての失点となった。

「昨日の試合も外から見ていて、相手が前から来て自分たちが思い描いていたプランにならなかったときに、中の選手でいかに修正できるか。自分が(ピッチの)中にいたらこういう指示を出していたなという場面もあった」。そう指摘する長友は「もっともっと要求し合って、主張し合って、修正していかないと、前半みたいなサッカーになる」と、代表での経験が浅い選手たちにより高い意識を求めた。

 11日のキリンチャレンジカップで対戦するセルビア代表については「テクニックもあるけど、フィジカル的に優れている選手がたくさんいる。2次予選とはまったく違ったサッカー、厳しい試合になる」と指摘。「フィジカル的に強い相手と戦ったときに自分たちのストロングを出せるか。ボールを受ける前にいかに相手を上回って、(フィジカルで)勝負しないポジショニングを取れるか。そこは常に一人ひとりが意識しないとフィジカルが強いチームには勝てない」。貴重な欧州勢の対戦を無駄にするつもりはない。

 すべてはアジア最終予選、その先にあるカタールW杯本大会のため。「これまでも2022年を見据えてやってきたし、今はより一層そこにフォーカスしている」。4大会連続でW杯メンバーに選ばれれば川口能活氏、楢崎正剛氏に続いて3人目で、W杯4大会連続出場となれば日本人初の快挙だ(今回のメンバーではGK川島永嗣も同様)。

「長友は“フォーカス力”はかなり強い人間だと思っている。自分が定めた目標は今までも達成してきた。2022年に向かって突き進む。その自信はある」。34歳のベテランは衰えることのない野心を口にした。

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