フィオレンティーナのジュゼッペ・イアキーニ監督がイタリア紙『トゥット・スポルト』のインタビューに応じ、セルビア代表FWドゥシャン・ブラホビッチを称賛した。

　今季、フィオレンティーナでセリエA37試合に出場し、得点王ランキング4位となる21ゴールを記録する活躍を見せた21歳のブラホビッチ。今夏の移籍市場で注目を集める逸材の1人で、イタリア国内外から熱視線が注がれている。

　そんなセルビア人FWについて、フィオレンティーナで指導を行ってきたイアキーニ監督が見解を示した。指揮官は今季限りでの退任の意向を示しているが、教え子の今後の飛躍に期待を寄せている。

「ドゥシャンには、ビッグクラブにふさわしい素質や技術、パーソナリティ、力がある。移籍先がユベントスになるのか、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドになるのか、私が言うことではない。しかし(アーリング)ハーランドに次ぐ、2000年生まれの最強FWはドゥシャンだ。だからこそ、ユーベが彼を獲得しようとしても驚かないし、フィオレンティーナが慰留しようとしても驚かない。ただ、こういった判断をするのは、ピッチに立つ私ではなく、幹部の仕事だ」

　またイアキーニ監督は、ブラホビッチを元イタリア代表の“重戦車”クリスティアン・ビエリ氏に例えつつ、かつてパレルモ時代に指導したユベントスFWパウロ・ディバラのパートナーに推した。

「ボボ・ビエリを思い出すよ。左利きでがっしりとした体格でボールキープに優れ、素晴らしいシュートを持つ。技術も良いし、裏への抜け出しもずば抜けている。それからビエリのように点が取れる選手だ。パウロとドゥシャンはどちらも左利きの選手だが、一緒にプレーできるはずだ。どちらもゴールを量産し続け、爆発的なコンビになりそうだよ。ディバラは昨季、非常に不運だったが、彼の才能に疑いはない。ユベントスのビッグプレーヤーに囲まれながら、ゴールを決め、スクデットを獲得してきた王者だからね」

---

●セリエA2020-21特集