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セルビア攻略のイメージ語る鎌田大地「すぐカッとなる部分もある」

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セルビア戦に向けて調整するMF鎌田大地

 森保ジャパンとしても、自身としても初の欧州勢との対決になる。11日のキリンチャレンジカップ・セルビア戦(ノエスタ)を翌日に控え、日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)は「(今シリーズで)一番いい相手だと思うし、まずは勝つことだけを考えてプレーしたい」と意気込んだ。

 代表で欧州勢と対戦するのは初めてだが、普段ドイツでプレーしている鎌田に違和感はない。フランクフルトの同僚にもセルビア人がいるだけに、「フィジカルが強いイメージがあるけど、逆にすぐカッとなってしまう部分もある」と指摘する。「人間的な部分で弱いなと思う部分もある。日本が狭い距離感でうまくボールを保持できれば、相手はだんだんイライラして、自分たちのプレーができなくなると思う」とイメージを膨らませた。

 7日のW杯アジア2次予選・タジキスタン戦(○4-1)は後半からの途中出場でノーゴールだったが、それまでの4試合(対U-24日本代表戦を含む)は4試合連続ゴール。MF南野拓実をサイドに押しやり、日本代表のトップ下に定着しつつある。

「みんなが僕のプレーを理解してくれるようになって、ボールも集まるようになってきている。代表活動を重ねていくにつれて、プレーはしやすくなっている」。そう認める一方で、「(日本代表で)地位を確立したとは思ってない」と断言。「サッカーの世界は流れが速い。今が良くても、すぐに状況は変わる。今が良いからといって、どうこうというのは気にしていない」と力を込めた。

 クラブと代表ではサッカーも異なる。「フランクフルトも今年はパスをつなぐチームになったけど、DFラインからボランチを通さずに僕ら10番にパスを出すことが多い。日本代表はセンターバックからボランチに付けて、ボランチから2列目に短い距離でつないでいく印象がある」。もちろん、どちらが良いということはない。

「(日本代表が)今やっていることは悪くないし、むしろ代表でやろうとしているサッカーはかなり良いと思っている」。そのうえで、さらにサッカーの幅を広げる意味でこんな要求も口にした。「距離感が遠いと(パスを)通すのも難しいので、一概に良いとは言えないけど、後ろ(DFライン)から入れてくれてもいいと思う場面はある。そういうプレーができれば、もっとスピーディーにゴールに向かってプレーできるシーンも増えると思う」と語った。

(取材・文 西山紘平)

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