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セルビア代表は「仲がいい」リバプールMFも帯同…南野が語る“大迫不在”と“アンカー対策”の心構え

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日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)

 日本代表MF南野拓実(サウサンプトン)が10日、報道陣のオンライン取材に応じ、キリンチャレンジカップ・セルビア戦に向けての意気込みを語った。

 UEFAネーションズリーグの発足で欧州勢とのマッチメークが困難となっているなか、森保ジャパン発足後初めて実現した欧州勢との対決。来年冬に控えるカタールW杯に向けても、この一戦が大きなターニングポイントとなりそうだ。

 そうしたなか、南野はこのマッチメークを「メンツを見てもおそらく今までの相手より実力があると思っているし、こういう時期に欧州の相手と戦えるのは非常に有意義」と歓迎。その上で「今までやってきたことをぶつけた上で、どういう結果になるか楽しみ」と前向きに語った。

 9日には左足内転筋を痛めていたFW大迫勇也(ブレーメン)がチームを離脱し、セルビア戦の欠場が決定。ストライカータイプが入るのであればFW浅野拓磨、FWオナイウ阿道が起用される見通しとなっている。

「サコくんがいるときといない時で前線のプレーの僕たち2列目のやり方は変わってくるけど、サコくんがいないときにチームとして方法を見つけていかないといけないと感じている」。

 そう語った南野はエース不在を前向きな契機とする構えだ。「周りとのコンビネーションでどうやっていくかは試される部分」とテーマを掲げつつ、「どういうフォーメーションになるか、自分がどこで出るかもわからないけど、変わった選手、そこに入る選手とうまく連動して、パターンを身につけていければ」と力を込めた。

 またセルビアは3バックと4バックの可変システムを採用し、アンカーのMFネマニャ・グデリを中心にビルドアップをしてくることが想定されているが、これはアジア杯決勝のカタール戦(19年1月、●1-3)やキリンチャレンジ杯・ベネズエラ戦(19年11月、●1-4)など森保ジャパンが苦戦きた形。システムの噛み合わせに対応することも求められそうだ。

「アンカーを使って引いて組み立ててくる相手に対して、こっちのフォーメーションがミスマッチになるところをどうハメていくかどうかは次の試合に向けて一つ重要なポイントになる」。そう語った南野は「チームとしては今日のミーティングで話すと思うので、これから話し合っていきたい」としつつ、「個人的には両サイドハーフのプレッシャーの掛け方だと思う。思っているところもあるので今日の練習で話し合えたら」と改善への希望も示した。

 なお、セルビア代表には同じリバプール所属で他クラブに期限付き移籍中のMFマルコ・グルイッチ(ポルト)も帯同。「少し連絡も取ったけど、仲がいい選手の一人」と明かした南野は「非常に身体が大きくて、技術も高くて、中盤でボールも捌けるし、こっちとしては非常に厄介な選手。相手のチームにとって重要な選手だと思っている」とライバルとしての対戦を心待ちにしていた。

(取材・文 竹内達也)
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