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セルビア戦での“アピールポイント”語ったMF守田英正「まずはここが見せ場」

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日本代表MF守田英正(サンタクララ)

 日本代表MF守田英正(サンタクララ)が10日、報道陣のオンライン取材に応じ、キリンチャレンジカップ・セルビア戦(11日・ノエスタ)に向けて「まずはここが見せ場だなと思う」と意気込みを語った。

 セルビア戦は森保ジャパンにとって初めてとなる欧州勢との対決。今年1月にサンタクララで欧州挑戦をスタートした守田はこの一戦を「半年前にポルトガルに行って、この半年間でどれだけできることが増えて、対等に戦えるようになったかを試す場になる」と位置付けている。

「体格もスピードもアジア圏より上だと思うし、まずは個の部分で負けないのが必要になってくると思う。ポルトガルに行ってから、個の力や、局面で負けない、局面で打開するところは日本にいた時よりできるようになっている。そういう局面を個人で突破するということを見てもらいたい」。

 セルビア戦でのアピールポイントをそのように語った守田にとって、ポルトガルでの生活で大きく変化したのは発信力だという。これまでのわずか半年間、守田は簡単な英語やスマートフォンの翻訳アプリを駆使し、時には監督から戦術ボードを借りたり、映像を共有してもらったりしながら、チームメートに自らのプレービジョンを伝える作業をしていると明かした。

「あまり自分から発信するタイプじゃなかったけど、こうしたらいい、ああしたらいいということを自分から話すことを始めた。人を活かしたり人に合わせるのも得意だったけど、自分が活躍したり、自分がこういうこともできるよと認めてもらうには自分を活かしてもらうことも必要だと感じた」。

「僕の選手スタイルとして、同じ考え方で気の合う選手が数人必要だったので、そういう選手とサッカー観の話をしながら、生き抜くために自分からコミュニケーションを取ったりすることができるようになった。それによって人に合わせることだけじゃなく、人に合わせてもらったりできるようになった。これは分かり切っているだろうと思ってやっていたことにちょっとしたズレがあったりしたので、それを明確にするために伝えることができるようになったと感じている」。

 そうした経験を積み上げてきているからこそ、セルビア戦の対策を語る際にも自信を感じさせていた。相手は森保ジャパンが苦手としてきたアンカーを組み込んだ可変システムを敷いてくる見込み。そこに前線からのプレスをうまくかみ合わせられるかどうかが試合の勝敗を分ける重要な鍵になる。

「あくまでも前から奪いに行く姿勢は持っておくべきで、ボールを握る、保持率を上げるところでも負けてはいけない。そこは相手の出方によって、相手の選手の力量によって変えていきたい」。

 臨機応変に対応していく意向を示した守田は「スカウティングやここ数試合でこうだったからと考えるより、明日の試合の開始5分から10分で相手のウィークポイント、どういった形でビルドアップしてくるのかを見極めたい。蹴ってくることもあると思う。また人数のズレだけで言えばいつものシステム上、相手が1枚多くなって数的不利に感じるけど、逆サイドが絞ったり、逆サイドに変えさせない働きかけが重要になる。誰にボールを持たせたらいやで、ここに持たせても怖くないという見定めが大事になる」と展望を語った。

(取材・文 竹内達也)
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