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鎌田も絶賛する“強み”…GKシュミット「そういったところを出したい」

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Team Camの取材では「嬉しいです」と笑顔を見せていたGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)

 日本代表GKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)が10日、オンライン取材に応じた。今回の代表活動では4人のGKが招集されており、出番争いは普段よりも熾烈。それでもベルギーで着実に力をつける29歳の守護神は「他のGKからも学びながらやれている」と手応えを語る。

 日本代表は5月末から6月中旬にかけて、5月28日のW杯予選・ミャンマー戦、6月3日のチャリティーマッチ・U-24日本代表戦(キリンチャレンジ杯・ジャマイカ戦から予定変更)、同7日のW杯予選・タジキスタン戦、同11日のキリンチャレンジ杯・セルビア戦、同15日のW杯予選・キルギス戦を開催。この5試合に向けてはシュミットのほか、GK川島永嗣、GK権田修一(ミャンマー戦は体動せず)、GK中村航輔と経験豊富な3選手が招集されている。

 すでに終えている3試合では、川島と権田がW杯予選の1試合ずつ、そしてシュミットと中村はU-24日本代表戦で45分ずつゴールを守った。ここまでのところは満足な出場機会を得られていないシュミットだが、シュートストップやパンチング、ビルドアップなど多岐にわたる日々のトレーニングを通じて、成長を実感できているという。

「お互いのプレーについて指摘し合うとか、ここはこうしたほうがいいとか話すことはない。他の3人がどう思いながら練習をしているかわからないけど、一人一人が黙々と自分がやれることをやって、それぞれが自分に集中して練習していると思う」と練習の雰囲気を表現したシュミットは「僕がみんなのいいなと思ったことを吸収して見て学ぼうとしている」と語った。

 なかでもトレーニングを見ていると、川島の存在感が出色。近距離からのセービングの反応速度、キャッチングの安定感はさることながら、シュートを決められた際の悔しがり方、周囲を鼓舞する声など、あらゆる面で異質なオーラを放っている。

 そんな38歳と並んでトレーニングをしているシュミットは「練習での姿勢やチーム内の振る舞いとか模範的な方」と仰ぎ見つつ、「一本一本の突き詰める姿勢を感じている。そしてシンプルに動きが速い。日頃から意識してやられていることを感じる」と尊敬の念を語った。

 もっとも、その中でも自分の強みを表現していく構えだ。JFA公式Youtube『Team Cam』の中ではMF鎌田大地(フランクフルト)から「ダンってビルドアップ、マジでうまくないですか」と称賛を送られていたシュミット。セルビア戦に向けて「ビルドアップで1枚自分のところに食いつかせながら落ち着いてボールを捌くことで数的優位が生まれるので、そういったところを出したい。あとはどんなシュートも止めて無失点で終わることが一番大事」と意気込みを語った。



(取材・文 竹内達也)
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